「JI」90年3月号 「夫婦間の思い遣りについて」 ラファエル様
 大寒の一月から二月の立春へ。
 人々が暖房を手控えることで寒気が二月には増し、
暖気と交互に三月の一段と底冷えを感じるお水取りへ。
 更に気温の定まらない四月になり、その間に病人は死を迎えることが多くなります。
 他方、自然の摂理として小鳥や動物達の恋と繁殖の賑やかな季節となり、
人間界も出産が増えて大自然は死滅と出生のバランスが取れるのです。
 しかし植物(花木は無論のこと)にも合う土壌と合わないものがあるように、
(小鳥には少ないものの)動物も人間も選り好みするようです。
 このようなことを取り上げたのは、恋愛であれ、紹介であれ、安易に結婚をして夫婦となり、
又、離婚をする最近の男女の愛情のあり方は論外ですが、
正法者について私なりに感じたことを述べたいと思いました。

 正法者ともなれば真剣にお互いの幸せを考慮して
夫婦の愛と誓いを天の前に表明すると思いますが、
それでさえやはり安易に相手を選ぶべきではない思います。
 夫婦になればお互いに我が儘も出るし、欠点も弱点も見えてきます。
 それでもその欠点や弱点を庇
(かば)うだけの愛と優しさを持ち続けること。
 お互いの望む所、求める所は何かを見抜く聡明さを養わなければ、
正法者と雖(いえど)も離婚問題が起きます。
 正法の目的に足並みを揃えて努めるのは当然のことながら、
その他にお互いの人間としての弱点に寛容であること。
 特に妻は夫の体調に気を配り、女性として夫への基本的な心遣いを忘れてはいけません。

 理想主義の基準で客観的な物差しで夫を批判することは
第一義に妻としての義務を忘れた態度であり、
第二に正法者としての理解度が充分でないのです。
 お互いに相手を包み込む大きな愛と優しさが必要であり、
片方だけにそれを要求するのは真の愛が育っていないし、
愛とは何か
(どの場合も自己犠牲を伴うものであり、
それ以外では、忽(たちま)ち愛は色褪せてしまう)ということを理解していないのです。

 弱者への思い遣りもそうであるならば、
夫婦間もお互いの尊厳を認め、労
(いた)わり合うものでなければ、
美しい愛が存立し得ないのです。
                      (九十年二月十日 口述筆記 千乃裕子)

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