「JI」85年4月号 「高度の教育を受けた男性の偽我」 ラファエル様
(「天上界メッセージ集・続(86年1月初版)」51頁掲載)

 先月号で、高度の教育を受けた女性の偽我について主に述べましたが、
今月は平均的な教育受けた女性と、
また逆に高度な教育を受けた男性が陥りやすい偽我について、お話ししましょう。
 生活の指針として下さい。

 女性というのはとかく、男性と違い、家庭に於ても、社会に於いても、
対人関係が上手くゆかずに不満があると、それを内攻させる性質があるようです。
 高い教育を受けた人はその点、心理について学んでおり、自己分析をするなり、
良質の反射神経(それが故に高度の教育の消化が可能)によって抑圧を撥
(は)ね返し、
独自の気分転換やストレス解消法を編み出すなりして、

ノイローゼにまでは至らないようです。

 しかし平均的な教育で妥協した女性は、
奇妙なことに、知性の高い女性よりも実は本能の発達が未熟で、種々のストレスが高まり、
抑圧することによってしか周囲と協調して生活出来ないタイプが多い。
 そしてその表れが病気とも言えないような病気に逃げ込み、
人に優しく労
(いたわ)ってほしいと心の中で望んだり、自殺を計ったりとなります。
 他方、ヒステリー性格の女性は、ヒステリックに反応することでストレスを撥ね付け、
迂回し、内攻するまでには至りません。
 従って深刻に悩むことも、病気で寝込むことも、内攻的な女性よりも少なく、
不安定な性格ながら、息が長いのです。
 病気も自殺もヒステリーの一種と言えるでしょうが、静かに潜行するので厄介です。
 その点現代の軽佻浮薄な傾向は、サディスティックな表れが増加はしますが、
陰性の悩みを助長せず、誰をも開放的にするので、良いように見えます。
 が、それも一部の者にとってのみ良いので、
悩む者には取り残された淋しさを感じさせるのかも知れません。
 自殺者もノイローゼも一向に減らないようですね。

 心気症という病気に逃げ込むタイプは病気を治したくない為に、
意欲もなく、自ら智恵も働かせません。
 ノイローゼも同じ。
 周囲の看病と同情を求め、得る事が、その人の充実感になってしまう、

大変厄介なタイプです。
 勿論、活動的な男性や女性の場合も、挫折に直面して失望の余り、生きる意欲を失った ー
というケースもありますが … 。(これは感受性の強すぎるタイプです。)

 その特殊な場合を除いて、
多くは適応性という本能に欠ける所から来るので、大抵生活の智恵、工夫などをせず、
行き当たりばったりの女性が人生の敗者的な生活をしています。
 周囲の圧力を撥ね返す人はまだ強いのです。
 
 さて、男性は、何故高度の教育を受けた者が、と思われるでしょう。
 一般に男性の方が女性より本能に欠ける所が多いのですよ。
 適応の為には理性的に、自分を納得させつつ穏かに周囲との協調を計ります。
 所が社会は理性で割り切れるような所ではない。

 知識人として羽目を外す訳にはいかない。優秀な学生も同じです。
 羽目を外さないから、不満が鬱積(うっせき)してノイローゼになるのです。
 或いは奇人・変人になってしまう。
 従って余り教育を受けていない人が、
よく己を知る者(図抜けて優れた人物)が良く適応しているようです。
 正法流布に喜びを見出す人の意識は高いものですが、その境地に達した時、
こういった本能と社会とのギャップに悩む人は少なくなります。

 人生への充実感は、
平和時の殺人や略奪を容認する共産主義者には味わうことの出来ないものです。
 彼等は本能というものが生きる為の智恵であって、欲望を追及する手段ではない

事に気付いていない
実は本能に欠ける、性格破綻者であり、哀れな敗者

愚か者の集団なのです。


 愚か者は自分を救うことも他を救うことも出来ません。
 そのような人生の敗者になりたくなければ、
左翼の虚偽を鋭く見抜き、知性の低さを嫌って避けて通るべきです。
 気付かぬ人には忠告してあげるべきですね。
 人生の喜びは共産主義の世界には存在しないことを ー 。
         (八十五年三月二十五日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法