「JI」83年5月号 「優しさと慈悲魔の違いについて」 ラファエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」165頁掲載)

 今月は"優しさ"と"慈悲魔"の違いについてお教えしたく思います。
 なかなか正見・正思の基準が判らぬ感情のようですから。
 与えるべきでない者(正法の基準がそうであるということ)に慈悲を注ぐことを
"慈悲魔"と言い、それは左翼学生の過激派がテロ行為によって罪なき人々を死傷させ、
しかもその学生を弁護して無罪判決を勝ち取るようなもの、
悪魔的な行為の者に慈悲や許しを与える弁護士や裁判官がそれによって
魔性と化したことを指します。
 それは"優しさ"ではなく、悪に加担する行為であるからです。
 溺愛の余り、非行少年に協力して犯罪を犯させ、
その後も改めない息子を真の犯罪者として成長させ、世間に恥を晒す母親も同じです。

 では"優しさ"とはどのような形で現れる心情でしょうか。
 法の裁きに於ける"情状酌量" ー 人間愛がそのような心情を齎します。
 "慈しみの雨、即ち慈雨"のような心の働きを言うのです。
 愛を知らぬ者、人を愛する術を知らぬ者は"慈雨"の如き感情も判りません。
 それは形式的にこれこれの限界があると解釈する物差しを持たず、
しかし強いて言えば水に溺れる者を救おうとする感情に似た行為です。

 動物を飼育する時、人間とは違って殆ど無理な要求を出さず、
赤児のように生命維持の為にのみ、何かを訴える場合が多いのを気付く人は、
優しい心の持主です。愛や慈悲を知る人です。
 その同じ心が尺度と言えましょう。
 人とて同じ。その人の危急存亡の時、生命、生活維持の為に助けを求める時、
手を差し伸べるのが真の愛であり、慈悲であるのです。
 勿論、足りて豊かにある所へ年金生活を勧めたり、
福祉にのみ力を注がせて市や国を弱体化させるを目的とした共産主義者及び社会主義者は、
"慈悲"に名を借りた魔性の者。
 悪を企む無法者。国を滅ぼす者。

 正法者が決して真似てはいけない思想です。

 最近、クロード・ポリロンなる仏国人の歌手が、霊道を開かれ、
交流霊がUFO宇宙人の形で宇宙船に乗って来たように映じたからと言って、
UFOへの憧れと相俟って愚か者が氏を一途に信じ従っており、
イエス、ブッタに次ぐ預言者などと賛辞を呈しておりますが、
UFOだから科学的と宣伝するにも関らず、その教義は諸々の新興宗教の教祖が語ると同じ、
一貫して浅薄で荒唐無稽、非科学的。

 ダビデの紋章たるカゴメのマークのような物(サタン・ダビデが作らせたものと言ってよい)
を使えば、救世主や大預言者として迎えるというのは理解し難き最近の風潮ですが、
これは果たしてユダヤの亡霊か。
 左翼の運動を助けてのユダヤ人共産主義者の悪霊か。
 ポリロン氏の現住所が幸い著書に印刷されているので、
手が空き次第喜んで消滅に馳せ参じる積りです。
 米国サンフランシスコ郊外の霊能者に現れて、
いい加減なメッセージを八年もの間与えたミカエルを名乗る偽物の悪霊も、
その霊能者の住所を調査しており、判り次第消滅致します。

 すべて天の威信を傷付ける悪霊は厳しく裁かねばならず、又そうしております。
 愚かな人々は自ら選んで誤った天を選びますが、

天は偽物の天を許しておくほど寛容ではないのです。
                (八十三年四月十七日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法