「 JI 」82年10月号 「人を愛する者へと導くのが神の愛であり、
          人を幸福の内に留まらせるものではない」 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」158頁掲載)

 最近特に苦々しく思うのは、正法者の間で最も幸運を得ているのに、
その恩恵に値しない者がかなりいるということです。
 反面、価値ある人々は、報われない苦しみの日々を、歯を食いしばって生きております。
 夢にだに思わなかった幸運を与えられた、平凡な、まだ多くの偽我を持つ正法者は
(特に若者に多いのですが)エゴイズムやナルシシズムを、それと判らずに備えており、
"この幸運をどのように天に報いるべきか"とこれも同じように、感動的な文にして、
その誠意の証として繰り返します。

 私はあなた方に天を代表する者の一人として、申しましょう。
 天はあなた方の如何なる感動的な言葉にも、それが行為を伴わないならば、
動かされるものではありません。
 自分が三次元の幸運を与えられて、
多くの正法者が悪霊の災いによりその逆の物を与えられているが、
果してその幸運に値するか否かが判らない場合は、私達天は、あなた方が天に誓った言葉、
"どのように天に報いるべきか"と美しく文章に綴った、
或いは"必ず … を行い、天への感謝とします"
と千乃様を通して私達に約束した事柄を実現し、
実行する日を待っているのを決して忘れないで頂きたいのです。

 私達、特に私自身、現在その価値なくして思わぬ幸運を得た人々が、
それを天から与えられた物と考えることを厳しく戒めたいと思います。
 それは単なる好運の気紛れな落とし物であったかも知れないし、
悪霊の巧妙な罠であったかも知れず、私達が備えた愛の送りものではないからです。
 勿論あなた方が天に誓い、約束した事柄を実行するならば、
天はその幸運を相応しい物と認めましょう。
 実行なく、只己の幸せのみを小鳥のように囀(さえず)るのみであるならば、
あなた方は、三次元の幸せは得たが、消滅宣言をされた者と同様に、
その幸運を天まで身に付けて来ることは出来ないと警告致しましょう。
 何故ならば、苦難はあなた方の人格を磨くが、幸運は心の堕落を誘うものであるからです。

 同様に、疑いの目で罪無き人を陥れる態度を正見・正思と信じ込む者も、
誰についても善悪を問わぬを寛容と取り違え、
反省無く軽率なる行いの者を強く弁護し、価値ある者とする正法者も、
何れも天への道を歩んでいないと警告致します。
                     (八十二年十月七日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法