「 JI 」81年11月号 「使命感について」 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」143頁掲載)

 使命感について、もう一度お話ししましょう。
 これは正法者となることに未だ決心の付かぬ人々へ向けての言葉です。
 仮に天変地異が起こり、友人知人が数多く死に、
明日の我が身の行く末さえ解らぬという事になったとしましょう。
 あなたはその時どう思い、何をしますか。
 曲がりなりにも正法と天上界を信じていたのに助けてくれなかった、
と天を怨み自暴自棄になりますか、訳も解らぬまま泣き続けますか。
 それならあなたは全く使命感がなかったと、天に答えをされても仕方がありません。

 何の為に正法を正法者が流布しようとしたのか、彼等の使命感はどこから来ているのか、
もう一度確かめてみなさい。
 より良い明日を作る為、皆の幸福の為流布に奉仕したのです。
 真理に心打たれ天上界に帰依し、
皆に少しでも正法を知って幸福になってほしいと思ったからです。
 それ故に、正法者は、非常事態に置かれた時、闇の中の光のように輝く筈です。
 使命感は勇気を止めどなく出させるでしょう。

 どんなに困難な状況に置かれても、
人類が少しでも生き残っている限り、使命感は燃え続けるのです。
 正法者の役目はユートピア建設が成就される迄、法灯を絶やさぬよう伝えてゆくことです。
 如何なる悲劇や暗黒の時代にも屈せず、天と地が繋がりある限り、
彼等の使命感は受け継がれてゆき、灯し続けられるのです。

 使命感は、人間に対する愛の目覚めに他なりません。
 何とかして助けたい、守りたいと思った時、死をも超えることが出来るでしょう。
 死を超えるというのは、執着を完全に捨て去った姿なのです。

 今直ぐ、あなた方にそうなれとは言いません。
 ですが、厳しく難しい現代に於てはそれ程の使命感が必要とされているのです。
                 (八十一年十月十一日 口述筆記 土田展子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法