「 JI 」81年8月号 「理性について」 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」140頁掲載)

 理性についてお話しましょう。
 天上界の秩序、正しさは、愛と義からなっています。
 
愛と義は何処から来るのか。
 透徹した理性による判断力から来ます。
 理性は如何なるものか。
 正しく認識しよう、或いは理解しようという姿勢からなります。

 その姿勢の基本となるものは、やはり人の幸せの為という愛、

真理を通す為という義なのです。

 理性と愛と義は表裏で一枚となる布のようです。
 無論、最初から誰にでも備わっているものでもありません。
 偽我の多い人はそれだけ苦しまねばなりませんし、
皆の幸せの為、真理を求める人は見出すのが早いでしょう。
 理性というのは血の通わぬ推測、氷のような心を言うのではありません。
 執着を捨てた感情も又、理性と言います。
 その意味で、理性の真の姿を捉えた人は、
物事の本質、行末、過去を推し測ることが出来、しかも拘ることがありません。

 義は理性の怒りであり、愛は理性の抱擁の姿です。
 皆様も賢い目を養おうとするならば、物事の表層を眺めるだけではいけません。
 その底になっている考え、心情、思想は何か、何を欲し求めているのか、
それから推測して未来はどうか、と常に考えねばならないのです。
 社会、共産主義思想、諸宗教を何故排撃せねばならないか、
深く考えてみることが大切です。
 何故私達がそうするに至ったかを思い起こさねばなりません。
 理性も愛も義も、一朝一夕に身に付くものではありません。
 度重なる失敗と真理を求める姿勢、努力の積もった結果です。
                 (八十一年七月九日 口述筆記 土田展子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法