「希望と愛と光」81年7月号 「天上界の美しさについて」 ウリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」204頁掲載)

 天上界は人の心によって美しい所です。
 曇りない人々の集う所であれば、目の覚めるような景色になります。
 高次に住む天使や如来もまた景色と同じく、浄化され、姿形を超えた美しさがあります。

 天上界の美しさは、長い年月と多くの苦労と厳しい修行の積み重なった姿です。
 優しさは鋭さを含み、暖かみは批判眼を備えています。
 自己中心的ではなく、相手の成長と幸福を願っての姿なのです。
 これを愛と言います。
 特定の人や物にではなく、ありとあらゆるものへの尽きることなく、
飽きることない献身としなければならぬことを弁えた心です。

 天上界の人々は、特殊な能力を以て人の心を読み、導くのではありません。
 物事を見極める判断力に依るのです。
 勿論、人の考えることは波動となって伝わりますが、その中に正邪を見つけるのは、
この判断力なのです。

 判断力は死後、急に身に付くものではありません。
 地上に生きている間に大方の可能性が決まるのです。

 魂の研磨は、自己の魂にのみ必要なのではなく、
死後も天上界の一員として建設の為に働くにも必要なのです。
 生命あるもの存在するものとして生まれてきたからには、
自分が生きるように同じく、他をも生かす手伝いをせねばなりません。

 天上高次の人々の姿形を超えた美しさとは、単に暖かさや優しさの表れではなく、
正しさの姿なのです。
 この正しさとは愛、宇宙の法則を意味します。

                (八十一年五月二十四日 口述筆記 土田展子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法