「慈悲と愛」79年1月号 「霊の能力について」 ミカエル大王様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」27頁掲載)

 私達の正しき法のみを伝える唯一の正法誌とでも申すべき機関誌「慈悲と愛」が発刊されてより、
早や二箇月経ち、ここに無事第三号の発行が実現致し、
私ミカエル及び天上界の方々の喜びは一方ならぬものがあります。

 思えば一昨年の十月にそれまで二箇月の間、中野裕道氏主宰の日本神学誌に載せられ、
引続き載せられる筈であった天上界のメッセージが、
マニラに永住したいとしばしば語られる同氏に、遠からず私達は発言の場を失うと予知し、
或る号に載せるべきメッセージに、
もしこの誌自体が主催者の都合で発行を取り止めるような事にでもなれば、
私達は必ず他の場所を見出し、そこに私達の言葉を発表し、
三次元へ絶えることなく連絡を続けるであろうことを断言したのです。

 正法が世界に広まる為の如何なる努力をも惜しまず、
三次元の人々に呼びかけるであろうことを誓ったのです。
 それがはからずも同誌より私達のみが締め出されることになりましたが。

 一昨年より陰に陽に私達の日々の努力を虚しいものとし続け、
破壊にのみ喜びを味わっておりましたサタンダビデが、
昨年一九七八年二月十三日に私達の手により永久的に滅ぼされて依頼、
正しき法の流れも漸くその水路を見出し、細々ながら着実に支流を増やしてゆきつつある昨今、
東京の「正法の集い」の主催者の一人、中西博之様の熱意ある御助力により、
機関誌「慈悲と愛」と私達の一時途絶えていたメッセージが陽の目を見ることとなったのです。

 さて、この第三号以降では、私ミカエルが曾てのGLAに 於て、ミカエル佳子と呼ばれた女性、
或いは高橋信次氏を通じて説き、また他の天上界の高次元の方々の説かれ、導かれた法の中に、
多大の誤りと歪められた真理でないものも説かれており、
これはサタンダビデの介入によりそうなったので、已むを得ないものが大部分ですが、
それらを一つ一つ正し、改めてゆかねば、
末世の世の遺産として最後の審判が行われたにも関らず、
現在ある天の法の間違った形は永久に歴史に残り、それは文明社会に住む、
恵まれた社会生活を営む二十世紀の人類を引続き知的精神的に堕落退行させ、
衆愚の群れと化してしまう程の恐ろしいものを含んでいることを、
ここに明らかにしなければなりません。

 GLAのみならず、科学の英知を軽視し、医学の助けを借りず、霊の力のみで病は治ると、
そう信じ込み、或いは教える宗教の数が無数に増えたのも、サタンダビデのお陰です。

 それらの誤りを一つ一つ指摘し、正しい方向に人々を向けてゆくことが、
今の末法から浄化の世界へと移りつつある三次元の世界に、一つの昇華の手段として必要なのです。

 まず霊の力の範囲というものに関しては、
病をも齎し、憑依によってのみ人は病気になり、又除霊によってのみその病気が治る。
 如何なる難病、奇病も治る、といった迷信の域を一歩も出ない妄説が、新興宗教に根強く蔓延り、
それがGLAにも蔓延してきたといった形で、
GLAでは三次元の治療を無視せよと言った覚えはないのですが、
何時の間にか会員の間で、医療を軽視し、各臓器や組織が病状を訴えたり、
要求をはっきり出したりするといったことを信じ、
只念波による治療にのみ頼るという風潮が見られるようになったのです。

 尤も、祈祷と呪術と、極度の食事制限や断食で病を治そうとする宗教団体は、
既成も新興のものも後を断たずで、又そういった教団に限ってやたらに信者が増え、
外国にまで広がって行くのは、天上界としても只唖然とするばかりです。

 イエス様の時代に、命ぜられただけで悪霊が退散し、
盲(めしい)や、いざりや、中風で寝たきりの者、或いは死の床にあった者が直ちに病が癒え、
起き上がり、或いは立って歩くようになった。
 その歴史に伝えられる聖なる癒しへの憧れが、
そういったものを過信する風潮を生み出したのでしょう。

 第二巻「天国の証」、第二章エル・ランティ(エホバ)の章に於て、
エル・ランティ様が証されている如く、
三次元の身体組織即ち全細胞組織の損傷は、三次元の加療、治療によってのみ可能であり、
心霊手術とて霊力によるものであっても、行う療法は外科手術であって、
それ以上でもそれ以下でもないのです。
 勿論、背後霊と呼ばれる守護或いは指導霊は、外科を専門とする医師です。

 只三次元の施術者が素人で、外科手術に於ける衛生設備に関し、
もう一つ意識と理解が低いのが難点であり、
治るべきものも細菌感染によって治らなくしてしまう所も往々にしてありますが。
 各患者がそれを防ぐ為に、自分で手術部位を術後に完全消毒を二日乃至三日間行うことによって、
治癒率が高くなることを天の慈悲としてお教えしておきましょう。
 施術者も患者も全くの神への信仰によって心霊手術が行われ、
背後霊は医師の霊である善霊なのですから、魔法ではないのです。
 患者側が衛生観念が発達していれば大丈夫だということです。

 詰り、こういった心霊手術以外の四次元(天上界)の治療は、
あくまで補足的なものであるということを理解して頂きたいのです。
 自然光線治療というのがあり、天上界のエネルギー利用と同じ原理に基づくものですが、
それによって治るものは医師に手を経なくとも治り(即ち天上界の癒しも可能であるが)、
治らないものは他の薬物療法を必要とするということです。

 霊力を盲信し、霊界に他力信仰的に依存することは盲信・迷信の域を出ず、
到底文化人とはなり得ないことを明らかにしなければなりません。
 三次元の世界に於て、出来得る限り健康対策、保険衛生思想を採り入れ、
良識的に"病"に対すること。医学盲信もいけません。
 医学にも力及ばぬ所、手の届かぬ所が、その治療法に於て多々あることは、
医学関係者も知る所でしょう。

 一人一人がその人生に於て賢くあれ、
とはこういった三次元の日常生活に於ても、智恵と工夫が要求されているということです。
 東洋医学のよい所を採り入れるも良し、西洋医学が役に立つ場合もあり、
それぞれの長所を取捨選択して、患者となる側は患者となる側で医師を選び、薬を選ぶのです。

 何事に於ても他力信仰的、依存的な態度は、
積極的な生き方、善なる正法的生き方とは言えないのです。
 そして各々が賢者の道を、真のホモ・サピエンス(賢き人)として歩む時、
天はその助力を豊かに与えることを、お約束するものです。
                          (一九七九年一月八日)

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年2月号「最後の審判」 ラファエル様

「慈悲と愛」79年2月号 「最後の審判」 ラファエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」31頁掲載) 一昨年十月より約一年間、天国シリーズを除いては天上界より私達が意見を...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年3月号 ①「精神的成長の齎す愛の昇華」 ラファエル様

「慈悲と愛」79年3月号 ①「精神的成長の齎す愛の昇華」 ラファエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」34頁掲載) 時折千乃様に来るお手紙に、正法者の男女間の愛に対する...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年4月号「民主主義と共産主義」 ウリエル様

「慈悲と愛」79年4月号 「民主主義と共産主義」 ウリエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」40頁掲載) 「天国の扉」が一昨年十二月、「天国の証」が昨年八月に出されて以...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ  「慈悲と愛」79年5月号「天上界の意志と世の人々に望むこと」 イエス様

「慈悲と愛」79年5月号 「天上界の意志と世の人々に望むこと」 イエス様 (現象テープ№11②からの転載)(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」43頁掲載) 私は、二千年前正...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年6月号「至高の徳」 ミカエル大王様

「慈悲と愛」79年6月号 「至高の徳」 ミカエル大王様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」46頁掲載) 「天国の扉」第三章でちょっと触れましたが、"愛"について再び皆様の理...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年7月号 ①「思い遣りと尊敬について」 ミカエル大王様

「慈悲と愛」79年7月号 ①「思い遣りと尊敬について」 ミカエル大王様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」50頁掲載) 今日は思い遣りと尊敬について私の思うことを述べてみた...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年8月号「動物愛護について」 パヌエル様

「慈悲と愛」79年8月号 「動物愛護について」 パヌエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」62頁掲載) 私は「愛護」という言葉が嫌いです。人間の動物への恩恵といったニュ...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年9月号「再び動物愛護について」 パヌエル様

「慈悲と愛」79年9月号 「再び動物愛護について」 パヌエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」66頁掲載) 八月号のメッセージに関連する話題として一箇月遅れてしまいまし...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年10月号「人間の冷酷さ」 ラファエル様

「慈悲と愛」79年10月号 「人間の冷酷さ」 ラファエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」70頁掲載)我等天に住めるは皆、 千葉の二頭の子トラの 悲運に悲しみを味わうも...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年11月号「天上界を軽んずる正法者について」 ラファエル様

「慈悲と愛」79年11月号 「天上界を軽んずる正法者について」 ラファエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」73頁掲載) 昨年十一月より、この機関誌「慈悲と愛」を通じて...

続きを読む

第六部 天上界メッセージ 「慈悲と愛」79年12月号「天の真理を、意志を伝えた言葉」 ラファエル様

「慈悲と愛」79年12月号 「天の真理を、意志を伝えた言葉」 ラファエル様(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」78頁掲載) 今月は掲載の寄稿が多く、メッセージに多くの頁を割...

続きを読む

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法