現象テープ№37　「メッセージ」②
　82年1月10日　ウリエル様現象
　私はウリエルです。
　皆様のお顔を拝見して、胸を撫で下ろしております。
　この会場に入った時は、異様な雰囲気が立ち籠めておりました。
　恐らくは、勘付いた人も多いでしょう。
　凡そ正法者が集まる雰囲気ではありませんでした。
　悪霊が付いて来たということはありますが、
それ以前にも、あなた方の心にも、問題があります。
　心、心と私達が言うのは、そこにあるのです。
　集いの雰囲気も、あなた方東京近辺の集いの中で、
雰囲気が余り良くないことを、感じたことはありませんか。
　ある筈です。何故そうなったのでしょう。

　忙しいのは、確かに解ります。
　ですが、これは集い全体に関らず、正法に関ってくることです。
　そういった問題を考えなければなりません。
　どういうふうに、考えなければならないかも、又考えなければならないのです。
　考えるということは、どういうことか。
　悩むということではないのです。悩むことと考えることは違います。
　あなた方を見ていて、特にそう思うのです。
　だからあなた方は、考えが悩みに変わってしまう。苦しみに変わってしまう。
　＂思い込み＂を＂考えている＂と思っている人も沢山いるようです。

　あなた方はまず、自分の頭の中に於て、何がどうなっているかを整理しなさい。
　考えるというのは、どういうことを考えるというのか。
　悩むというのは、どういうことを悩むというのか。
　思い込むとは、どういうことを思い込むというのか。
　そこから始まって、まず自分のやり方を研究してご覧なさい。

　自分はどういう時に、どういうことをやっているのか。
　自分はどう言われた時に、どうやっているのか。
　それを考えていきなさい。
　そうでなければ、愛を考えよ、義を考えよ、と言っても解らないでしょう。
　最初から悟れとは、言っておりません。まず、考えなさい。
　一夜にして悟り、宇宙即我を体験したということは、あり得ないのです。
　長い長い苦しみと、迷いの年月があります。
　ですが、私達は、悩みが悪いとも、思い込みが悪いとも、
そういうことは言ってはいないのです。
　そういったことも又、必要です。
　ですが、考えるということは、一線を画していかなければなりません。

　又、これはあなた方に重ねて申し上げますが、自分の心を隠してはいけません。
　偽我を発見されずに、偽我があるといって、隠している人が沢山いるのです。
　解決しようとはせず、大変なことだと思って、隠してしまうのです。
　＂偽我がある。自分には偽我がある＂と悩んで、落ち込んでしまう人もあるでしょう。
　それは考えることにはならないし、悟ることへも繋がりはしません。
　自分の心の中に、悪い気持ちが起ったら、それを隠してはいけないのです。
　出してしまいなさい。
　偽我があるということを恥じるということだけでも、それはもう偽我なのです。
　偽我の上に偽我を重ねることになりますね。
　偽我があったならば、恥ずかしいと思うよりも、
直さなければならないと思わなければなりません。
　偽我があるのは、確かに恥ずかしいが、
恥ずかしがって隠してしまうよりも、もっといいではありませんか。

　あなた方、個々の生活を見てもそうでしょう。
　家の中に、汚い箇所があり、来客が来た時に、
その場所を隠してしまおうと、掃除を止める人がありますか。
　そういった人の家は、どうなっていますか。心だって同じ問題です。
　醜い所のあることを天上界が言ったとしたら、
あなた方はそれを隠そうとするよりも掃除してしまう方が良いではありませんか。
　そうは思いませんか。

　今直ぐ悟れとは、言ってはいません。
　時間が掛かるでしょう。
　私達は何時迄も待ちます。
　心の問題は、あなた方一人一人考えていかなければなりません。
　天上界が一つ一つ口を出す訳にはいかないのです。お解りですか。
　こういったように、機会は均等に与えられています。そのことをよく考えてみて下さい。
　何も考えることは、拷問でも何でもないのです。
　賢くなってゆくには、それしかありません。

　先程、イエス様が＂温かさ、優しさ＂と仰しゃいましたが、私はこのように提案します。
　まず、自分はどのようにされたらうれしいかを考えてご覧なさい。
　どのように扱われたら嬉しいかを。
　それを考えてご覧なさい。
　そして自分はこれまでそのようにしてきたか、それを考えてご覧なさい。
　これで私の現象を終ります。
　どうも有難うございました。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法