現象テープ№35 「クリスマス・メッセージ」
 81年12月20日 イエス様現象(霊媒 土田展子)
(「エルバーラム(82年4月初版)」47頁掲載)
 異言 … 。
 私はイエスです。
 この一年間であなた方は少しは変わりましたか。
 私は一年ぶりにやって来ましたが、今日のあなた方は何故か冷たい。
 去年の熱気は何処に行ったのでしょう。一昨年のあなた方はまだ温かかった。
 今日は人数は多いがぽっかりと穴があいているようです。何故なのでしょう。
 天上界が渾身を籠めて愛と義を説いても、
あなた方の中で一人でも解った者がいるのでしょうか。

 私達は血を吐くような思いで、あなた方に理解してほしい、悟ってほしいと思っています。
 何も天上界の為ではありません。あなた方の為です。
 一人一人の心を見てみました。何と汚れ多いことでしょうか。

 正法者といっても一般の人とも少しも変わらないのです。
 正法者だからといって一般の人よりも心が美しいことがあるでしょうか。
 人格を美しくなりたい、と思う人は多いでしょう。
 私達はあなた方にメッセージしなかったでしょうか。
 心が美しくなりたい。立派な人格になりたいと思って正法に集まって来る者はどういう者か、
言わなかったでしょうか。
 金持ちになりたい、名誉を得たいということと同じではありませんか。


 あなた方は余りにも考えない。考えないで行き過ぎているのです。
 私達のメッセージを一度でも考えた事がありますか。受け取るだけではなかったですか。
 たった一つのメッセージでも、理解したことがありますか。恐らくはないでしょう。
 天上界に関しても、正法に関しても、あなた方の中に関しても、
何故愚か者が多いのだろうと私達は考えてしまうのです。
 少しは賢くなった人もいます。たった少しなのです。
 一年間あればどんなに進歩することが出来るでしょう。
 私は毎年毎年ここにやって来るでしょうが、
その度に同じことを説かなければならないでしょうか。
 人数は増えても解らない者だらけではどうして行ったらよいのです。

 愛についても義についても解らぬ人が多いでしょう。もう一度説明します。
 愛とはどのようなものであったか。
 愛は強く、義は聡い。
 何故愛は強いのでしょう。
 感じたことがある人がいますか。
 義を持って行動した人がありますか。
 恐らく解りはしないでしょう。あなた方を愚か者扱いしているのではありません。
 考えないで生きるならば、それは仕方がないのです。だが私達は情けない。


 天上界の権威というのはどのようなものを言うのかお教えしましょう。
 それによってあなた方の置かれている位置が分かるだろうからです。
 天上界とは何故権威を持つに至ったのか。何故素晴らしいのか。
 神であるからか。
 違います。私達も嘗てはあなた方と同じ人間であったのです。
 あなた方と同じ人間でありました。これがどういうことを意味するか解りますか。

 あなた方が考えても考えても解らないように、私達も考えなければ解らなかったのです。
 考えなければ何も解らない。


 私達は一つ一つ色々欠点を持っていました。
 人間であるが故に当たり前です。生きているが故に、様々なカルマを持っていました。
 ですが長い年月の中に少しずつ考えてゆき、修正していったのです。
 その末に出来上がったのが今の神なのです。
 私達もあなた方と同じだったのです。
 それ故に天上界は権威あるものと言えるのです。解りますか。
 だからといって天上界をあなた方の次元にまで引き下げることはなりません。
 このことが解らない者は私達が説く愛も義も解らないでしょう。
 天上界を神と崇める者に天上界の説く愛も義も解らないでしょう。
 何故ならば、私達があなた方と違うならば
私達の愛や義があなた方と同じものであろう筈がないからです。
 そうではありませんか。

 あなた方が冷たく思われるのは何故か解りますか。
 あなた方の中に他を軽んじる気持ちがあるからです。
 各々何を軽んじているかは違うでしょう。
 あなた方は自分の心の中に少しでも自尊心が残ってはいませんか。
 いい意味の自尊心ではなく、悪い自尊心です。他に比べて己を高しとしていませんか。
 そのような顔ばかりです。
 私達は愚か者と呼ぶことがあります。何故愚か者と呼んでよいのか分かりますか。
 私達は悪意を持たない。その人を本当に直ってほしいと思うからそう呼ぶのです。
 そうしなければその者は気が付かない。

 だが、あなた方は違う。そうではありませんか。それだけの判断力を持ち合わせていません。
 恐らくあなた方は何処に行っても、その拙い判断力で人を切り捨ててばかりいるのでしょう。
 正法者でないから愚か者だと言い、
正法者の中でも分からないから馬鹿者だと罵(ののし)り、
心の中でそう思っているのでしょう。それはとても情けないのです。
 あなた方は私達が厳しくせよ厳しくせよというのを取り違えて解しています。
 あなた方は自分の心が解らなかった故に私達の言う厳しさも、
保って置かなければならない優しさも捨ててしまった。解りますか。

 私達が何度同じメッセージをしてもあなた方が進歩しないのは、
あなた方が悟っていないからです。何故悟れないのでしょう。
 考えないからです。何故、考えないのか。
 考えようとしないからです。
 考えるとはどのようなことをいうのか。
どのようにして見つけて行かなければならないのか。
 誰も教えてはくれません。自分でやらなければならないのです。
 正法の道が厳しいとはこういう意味をいうのです。

 何も敵の中に入って行って正法を叫ぶのが勇気ではありません。
 知恵の無い勇気は身を滅ぼします。
 天上界がメッセージをした時に、一つ一つ意味を考えて行きなさい。

 何が中道なのか。何が愛なのか。何が義なのか。
 それを考えるにはまず自分の中から掃除しなければなりません。
 少しはこれで考えてくれるでしょうか。
 もう時間が無い、時間が無いというのは世界の事を意味するのではありません。
 あなた方の心をも意味するのです。
 あなた方の心が救われなければ何故世界が救われるのでしょう。
 人一人救えなくて何が正法でしょう。

 あなた方が目覚めなくて何の正法の価値がありますか。
 
 各々考えることはあるでしょう。まだ気付かぬ者もおるようです。
 ですが、今何も言いますまい。
 人それぞれに時があるからです。
 あなた方に言って置きますが、これだけはしてはいけません。
 決して他を軽んじてはいけないのです。他を軽んじる所からあなた方の堕落が始まります。
 これも何故か考えてみてごらんなさい。

 そして来年私がやって来る時に、少しはあなた方の心の中に温かさや熱気が戻っているように、
私は願って止みません。
 これで私のメッセージを終ります。それではさようなら。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法