現象テープ№26 「良き人間関係について」
 80年8月10日 ミカエル大王様現象(霊媒 土田展子)
(「エルバーラム(82年4月初版)」40頁掲載)
 私はミカエルでございます。今日は仙台の地にお招き頂き、ありがとうございました。
 今日は良き人間関係について、お話ししたく思います。
 「二人集まれば政府が出来る」、そのように申した哲人がおりました。
 人間は誰でも良い面と悪い面を持っておりますが、その二つの面が激し過ぎる人もいて、
時々正法者の中でも戸惑う人が多いようです。

 まず、良き師弟関係から。
 良き師、良き弟子とはどのようなものか。
 それは師が弟子に付いて学ぶように、弟子が師に付いて学ぶように、
お互いが学び合うようにしなければならないのです。
 師は技術を教えるものでしかなく、弟子は師から学ばねばならない事が多いのですが、
師も又弟子から学ぶ事が多いのです。
 
 正法の集いも、又先に来た者が後から来た者に知識を授けられ、教えられ、
そして意識を高めて行く場合が多いようです。
 寧ろ師は弟子を押え、自分より高くなることを押えるのではなく、
自分を要らなくなるようにすることが大切な事なのです。
 何時迄も自分を必要としている弟子はいけません。それはあなた方の場合でも同じです。

 何時迄も天上界に頼っていてはいけないのです。
 己の悟りは自分で得なければなりません。 誰も手を出して助けてはくれないのです。
 人間は一人で生まれて来たのと同じように何でも一人でこなさなければならないのです。
 それは何でも同じです。勉強でもそうです。悟りに於てもそうです。
 自分一人で道を切り開いて行かなければ何にも出来ません。
 勿論手は差し伸べますが、その手を差し伸べることでさえ、
あなた方の方からの要請が必要なのです。
 私達は寧ろあなた方が、私達に直接何も聞かずとも、
歴史を通じてきた私達の行動を見て、悟ってほしいのです。
 相談事があれば直ぐに私達に聞くのではなく、まず自分で考えなさい。
 そうすることが悟りを早める条件なのです。

 慈悲とは、愛とは、そのようなことも、口先ばかりではいけません。
 まずそれがどのようなものか考えなければならないのです。
 やたらに優しいだけではありません。慈悲や愛は、優しさだけではないのです。
 繰返し言いますが、優しい人、やたらに優しい人だけが、慈悲と愛を持つ人ではありません。
 優しいだけなら誰にでも出来るのです。
 心の清い人というのは、人に向って、
その人にとってそれがたとえ苦い水であろうとも忠告出来る人を言うのです。
 友人に向って、友人の欠点を言うことは辛いことです。
 しかしそれをなさなければ、何の友人関係でしょうか。それぞれお考え下さい。
 私は今、一人一人の心の中を見て廻りましたが、皆さんそれぞれに欠点、長所がおありです。
 そして、欠点と長所は一体をなしていて、なかなか欠点だけを直す事は出来ません。
 しかしそれぞれに長所があるように、短所も又長所に変えることが出来るのです。

 自分の欠点を見つけることは長所を見つけることよりも難しい。
 けれどもそれをなさなければならないのです。その為に良き友人を得なさい。
 良き友人を得る為には自分も誠実であらねばなりません。
 人の為になって働いた事のない人には分からないでしょうが、

それは何と清らかな行為でしょうか。
 幾ら言葉を尽しても、幾ら感謝を込めても尽きることがないという、
その尊敬の念を抑えることが出来ないのです。
 本当の友人関係というものは、そういうものを言うのです。

 
 若い人も多いのですから、その事を考えておいて下さい。
 若い人は、今得る友人が一生の友人になるのです。
 そして死んだ後もそれが永遠に続くことを私達は考えています。
 先程の師弟関係と同じように親子関係に於ても同じ事です。
 何時迄も親の手を必要とするような子供ではいけません。
 寧ろ子供が、親の手から早く離れるようにならなければならないのです。お解りでしょうか。
 今日は心の清い人ばかりが集まっているので私も大変気持ちがいいのです。
 それでは又、後から質疑応答の時に皆様とお話し致しましょう。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法