第七章 天使の詩集 ー 七大天使

 (二) パヌエル大天使

 無  題
水面(みなも)をそよぐ早朝の風が
さざ波を作り、
またさざ波を作る。

自然の風景が私の心に染み入る時、
天は安らぎの時に入る。

農夫は畑(はた)にて働き、
商い人(びと)は仕入れに急ぐ。

地上の人がようやくに目覚める頃、
天は安らぎの時に入る。

只二刻(ふたとき)の休息(やすみ)なれど。

風を追い、幼き天使の群が舞い舞うのは、
私達 疲れ切った天の使いが
雲間に横たわる時。

真昼の夢を 羊の群れがその鈴の音で
 覚す時、
幼児(おさなご)を連れた菩薩の群が
 三々五々と集い、
如来の語るを聞く。

しかし天の使いの働きは
 休む暇なく、

地上の守護と天上の守備と
地上の平和と天上の規律と
日々数を増し、悩ます死者を
悪の魂を諭し、滅し、
天の計画を行う為、
躓きとなるものを除く為、
邪なる思いを人々の心より閉め出し、
頭上の悪の霊を追い払う為、

天の使いの働きは 休む暇なし。

心と魂の安らぎと休息を知るは
如来と菩薩のみ。

宇宙と九次元は光なり。

他は只、天の一部なり。
 それぞれに務(つとめ)のあるも。

 
光が溢れ
泉の如く光が溢れ落つ
そは天の国

地の国は
光の届かぬ国
彷徨う人々に光の届かぬ国

大気は澄み
湖の如く大気が漲(みなぎ)る
そは天の国

地の国は
渇ける国
心を失いて魂の渇ける国

雲は流れ
大海の如く雲の波打つ
そは天使の家

地に住める人の家は
沈む
淀みし霧に沈む家

虹はきらめき
空を彩(いろど)る 
そは天の橋

地の橋は
砂とほこりに色剝げし橋
生活に崩れ 傾きし人の橋

天と地をつなぐ
正しき法に救いを求めよ
人々は縋(すが)り来たれ

天の国は美しき国なり

地の国は呪われし国なり
沈鐘の国なり

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法