第四章 天上界の人びと

 (七) ウリエル大天使
 私は、ウリエルでございます。
 ガブリエルやラグエルやパヌエル、サリエル、ラファエルと同じく
ミカエル大天使長の下で働いております。
 私の生まれ変わりとしては、ケネディ、フランクリン、ルーズベルト、リンカーン、
洪秀全などがあります。
 私の役目は、一般に政治、経済、自治を司っており、
その方面の動勢、発展の度合いなどの連絡を私の下の天使達より受け、
それをミカエル大天使長に伝え、又天上界の会議で定められた事柄を天使達に伝えることです。

 しかし、私個人としては、天上界で行われる討議のように民主的な政治形態、
バランスの取れた健全な経済成長を好んでおります。
 遠くはギリシャからアメリカに引き継がれた国民の参与する、
正しく解釈された民主政治が望ましいと思っております。
 ギリシャは今は見る影もなく、アメリカは形だけの民主主義国家となり、
世界の他の自由主義諸国、民主主義国家といわれるものも、その真の意味を理解していないのは、
大変残念なことだと思っております。
 天上界の方々は皆、同じ意見を持っております。
 正法が正しく伝われば、人々の荒んだ心も、他人を思い遣る、豊かな心に変わるでしょう。
 民主政治とは、そもそも国民全体が参加し政治を行うものであり、
一握りの人々が勝手に法案を決めたり、利益の為に、国務的なことを一人でしたり
するものではございません。
 残念なことに、今現在、民主主義と呼ばれる国の多くは、いえ全部といってもいい位、
このような一握りの人々によって、自己中心的な政治が行われています。
 この一握りの心ない人々の為、今は大変危険な状態に晒されているのです。

 自分の利益を求め、地位を求め、名声を求める。
 これらの人が考えるのは、只それだけのようです。
 又、その下におります人々も、自分の国さえよければいいというような考えでいるようです。
 今の国交状況や、貿易、国内に於ける自治政治の状況を考えてみて下さい。
 人々は本当に自分の国、或いは自分のことだけしか思っておりません。
 このような状態のまま進めば、この先どのようなことが待ち受けているでしょう。
 目に見えています。このままいけば、第三次世界大戦は免れません。
 今、現在、どれ程の国が水爆・原爆を確保していることでしょう。
 このような中で戦争が起きれば … 、と想像するだけで胸が痛くなります。
 地球上のあらゆる生物は滅び去り、地球は二度と住むことの出来ない死の星と化すでしょう。
 戦争から良い物は何一つ生まれません。戦争が齎すものは、只破滅のみです。
 私達は許してはいけないのです。決して … 。
 
 このような事態を避ける為、今正法が必要なのです。
 一人でも多く、一刻も早く正法を理解し、伝え広めなければなりません。
 全人類に正法が正しく理解されたならば、真の意味の民主政治が行われ、
政治や経済も理想的な状態になり成長してゆくことでしょう。
 常に他の人々のことを考え、お互いを思い遣ってゆけば、理想の社会が作れるでしょう。
 このような社会を作らねばなりません。
 それはあなた方に掛かっているのです。
 悪を蔓延らせ、人類を滅亡させ、地球を死の星にするのも、
理想の社会を建設し、地球を調和されたユートピアにするのも、あなた方次第なのです。
 私達はユートピアを建設する為には、どのような協力も惜しみません。
 しかし、私達天上界の霊は、助力することしか出来ません。
 あくまでも行うのはあなた方なのです。
 ですから一日も早くこの法が、多くの人々に伝わることが必要なのです。
 一刻も早く、一人でも多くの人に … 。

 この方達の手を借りてこの本を出したのはこういう理由なのです。
 決してこの方達の勝手な想像や考えだけで書いているのではありません。
 私達は最早、一刻の猶予もないことを悟り、大勢の人々に伝える為、
この本を出すことを決意しました。
 私達の願いは唯一つだけです。理想の国・ユートピアを作り上げることなのです。
 この本が出来るだけ、大勢の人に読んで頂いて、正しく理解されることを望んでおります。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法