第四章 天上界の人びと

 (五) サリエル大天使
 私はサリエルでございます。
 私も他の大天使方と同じように、ミカエル大天使長の下で医学・薬学を司り働いております。
 他の大天使とは異なり、唯一人の女性の大天使でございます。
 けれども他の大天使方と、何の変わりもございません。
 男性も女性も本質的に全く変わりません。唯一つの魂だけです。

 私の司っております医学・薬学は、この世界になくてはならないものです。
 傷を癒し、病を治し、人が生きていく上で絶対に必要なものです。
 私もこの地上界にシュバイツァーやパスツゥールとして生まれ、
医学的な発見や実績を上げました。
 他の方面ではマリー・キュリー、仏陀様の妻ヤショダラ姫、アルテミス、天照大神
などにも生まれました。
 アルテミスはギリシャ神話などに、又、天照大神は日本神話に描かれていますが、
初めから神として生まれた訳ではございませんでした。
 その当時も正法の仕事をして修業をしていたのですが、
後の人々が神として描いただけなのです。
 
 体の傷や病気は、治療によって必ず治ります。
 現在、不治の病といわれる病気でも、
医学が進歩すれば近い将来、完治出来るようになるでしょう。
 しかし今、この地球上の人々は心の病気に罹っているのです。
 自分のことだけにしがみ付き、他人のことを顧みず自己の利益や快楽だけを追い求めて、
人間本来の姿を全く忘れ去っています。
 今日の新聞を賑わすのは、人殺し、子捨て、肉親間の殺し合いなど、
思わず目を覆いたいほど無残なことばかりです。
 人々は自分の心を見失い、すさみ切っています。
 心の病気は医学や薬で治すことは出来ません。
 治すことが出来得るのは、愛の法、正法しかございません。
 
 正法を実践することは、決して難しいことではありません。
 日常の生活の中で行うのですから。
 しかし、人生に於ていろいろ難しいことや、辛いことにも出会うでしょう。
 しかし、そこから逃げてはなりません。
 快楽だけを、楽なことばかりを求めていき、その先に何が残るでしょう。
 試練に耐えることを知らない、弱い空虚な心だけです。
 このようなものは、自己の成長に何の役にも立ちません。妨げるだけです。
 益になることは決してございません。
 試練に耐え抜き、自らを高めようと努力してゆけば、

必ず、強い心と、充実した日々と、永遠の生命が与えられるでしょう。
 試練を恐れてはいけません。
それは自己を高める為のステップなのです。
 
 早く病気を治すことが必要です。その為、今、広く人々に伝わらねばなりません。
 私達は、とても切羽詰った気持ちでいるのです。ぐずぐずしてはいられません。
 今直ぐ正法が必要なのです。人々の心に愛の心と、安らぎを取り戻す為 … 。
 私は医学やその他、すべての面に於ける人類の進歩と、精神、魂の進歩を願っております。
 すべての人々が神の心を一日も早く取り戻すことが出来ますように … 。
 すべての人々に、真の幸福が訪れますよう。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法