第四章 天上界の人びと

 (三) ラグエル大天使
 私は、ラグエルでございます。
 私もミカエル大天使長の下で働く六大天使の一人でございます。
 私は主に律法を司っております。
 私は、六~七世紀には聖徳太子として、一七世紀前半にはデカルトとして、
一八世紀にはロベスピエールとして、この世に生まれてまいりました。
 六~七世紀、聖徳太子として生まれた時は氏姓制度の混乱を正し、
日本文化の飛躍的発展に努めました。
 「十七条憲法」などを制定したりしたのも、
私の仕事である律法に関係しているということが、皆さんにも理解して頂けると思います。
 一七世紀にデカルトとして生まれてきた時には、私は合理主義をこの世に残しました。
 その時代に、神の存在に対して、私は「汎神論」を残しました。
 神とは自然と別物ではなく、宇宙全体が神なのであるということを表わしていました。
 一八世紀には分身がロベスピエールとして生まれ、皆さんも知っておられることと思いますが、
フランス革命時代に政治家として、自由と平等という自然の権利を取り戻そうとして働きました。
 他の大天使方も各自の仕事に於て、革命的な仕事をされております。

 私達はこのように地上界に生まれ出ては、
自分の担当している分野の仕事を大改革して後世の人々の進歩を図って、又天上界に帰るのです。
 私達が生まれ大きな発見をし、後の人々がそれを基に発展し、
そして又、それが発達してきた頃、大きな改革を起こす、

というようにして、この世は発展してきたのです。
 私の場合、律法を受持っておりますが、
常に人間の自然より与えられる権利、即ち、平等を説き、
地上界の人々に真の人間のあるべき姿を理解して頂いて、
自分一人よければ良いという利己的な考えは捨て、
人々は互いに平等であると自ら感じ取って頂きたく、このように地上界に働き掛けました。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法