第三部 神から授けられた正法

第二章 正法を守る
現象テープ欠番 「イエス様メッセージ」全文
 83年12月24日 イエス様現象
&「天上界メッセージ集・Ⅲ」319頁

「異言 … 。
 こんにちは、私はイエスです。
 皆様の今日のこの会場にお越し頂けること、
又、このようにして又再会出来ましたこと、私は心から喜びます。
 しかし、今あなた方の国に於て、あなた方ご自身が迎えようとしていることに関して、
私は心から血の涙を流しております。
 私達、天上界の再三再四の警告にも関らず、
今やこの国は、私達が一番恐れている方向へと歩みを進めております。
 それは最早、時間の問題となってまいりました。
 だからといって、あなた方が今更驚くべきものではありません。
 私達はこの日を、やがてあなた方がこの日を迎えるであろうことは過去にも、
そして、毎月のメッセージの中にもあなた方に警告してまいった筈ですから。
 それによってあなた方の心の中に動揺が起きたとすれば、
それは真に正法を学ばれていたとは申せません。
 正法即ち神の法を学び始めた、神の法に巡り合われたその時から、
あなた方の中にこの日の来るのを察知しておられた方もあった筈なのです。

 ここ幾千年の歴史の中で、民族のこうした慟哭的な事態
("民族の大苦難の時"を意味する ー 千乃)は、何もあなた方に限ったことでなく、
それはあなた方が今までよく知られていたことであり、
又、それに対して犯してきた数々の過ちに対しても、あなた方は分析し、
そして、その打開策、解決策を講じてきた方々、
又、それによって今を迎えた方々もあったというのは周知の事実です。

 今、私達天上界とても最後の決戦の時を迎えて、今やあなた方と共に、
いや、それ以上にあなた方の甘えた日々の暮らし方に於て、
私達は少なからず憤りを感じております。
 あなた方にとって、私達天上界の教え、即ち、あなた方の真の救いとなるこの正法は、
あなた方にとって一体何を齎したのでしょうか。
 何時まで経っても目の覚めぬ、
そして、楽観的な他人事のような顔をして日々を安穏と暮らしている。
 それは何時の時代にも最終的には己への破滅となりました。

 しかし、今更それをとやかく言っても始まらないことなので、
この辺でその件に関しては話を止めておきます。

 しかし、私達が今まであなた方に対して色々な形で、
そして、その時期、その時期の世界情勢の中であなた方に説いてきたことは、
やがてあなた方自身が身を以て体験されることでしょう。

 そして、その時に果たして、あなた方一人一人の心の中に法を守るという、
そして、法の下に結束し、又、私達と共にユートピア建設を実現させようとする
決意をお持ちの方々は 一体何人おられることでしょうか。

 魂の堕落というものは、己が身を安穏な所へ置くところから始まります。
 我が身をより困難な所に、又、そして、
より知恵と勇気とこの法を生きる糧として生きようとしていく人の中で、
私達はその方達を守護していく者であることをここに断言致します。

 法の如く生きようとする方々、あなた方は心を強くしなさい。
 そして、今あなた方がその持っている決意、
そして、その信念を悪に決して譲り渡すことのないよう私達の前で誓いなさい。
 私達は、その者達と共に今後又、歩いてゆくことをここに約束する者です。

 いい加減な形で、又、その場しのぎの形で法を論ずるのは止めなさい。法が汚れるだけです。
 私達天上界のものと巷間で騒がれている偽正法的な論法と同一視されては
天上界を侮辱するものです。

 各々に欠点はあります。だからといって、その欠点をつつき合うのは止めなさい。
 つつかれる者よりつつく者の方がより醜く汚れていることを知りなさい。
 心から信頼し合い、愛し合い、そして、手を取り合って己が生命を分かち合う位の仲間でなくて、
これからあなた方が迎えようとする危機を乗り越えることは出来ないでしょう。

 己が利益をまず優先に考える者は辞めなさい。法とはそういうものではありません。
 己が裸一貫になろうとも、己が命が果てようとも、
この法は、守り続けて行かねばならないものです。
 そして、そうした個々の勇気ある人々によって、その方達は又次の世代へと生きていくものです。

 あなた方に偉人、聖人の生き方をしなさいとは言いません。
 しかし、その心は持っていてほしいのです。そうあるべく努力をされることを望むものです。

 汚れた俗世間の物差しなど捨ててしまいなさい。
 それはあなた方の進歩を脅かすだけでなく、あなた方を破滅に追い遣るものです。

 そして、その物差しを用いる時は、
あなた方は本当に生か死かの決断を迫られる時に、
あなた方を誤った方向に導こうとする時に、
あなた方の良心に問うてみなさい。
 日常の生活に於て、あなた方はあまりにも俗界の物差しを用い過ぎます。
 それだからこそ、私達の説く天の法を中々体得出来ないのではありませんか。

 今日このような形であなた方へ最後の警告を出しますのは、もうこのような形になって、
又新たなあなた方の周りに於て現象といった方法を執ることは不可能に近いと言える、
そういった現状にあるからです。
 それ故、あなた方は心して私並びにガブリエル様、パヌエル様のメッセージをよく検討して、
あなた方ご自身悔いのない、
そして、あなた方が各自の置かれた責任として地球人類の最後の日を迎えるか、それは判りません。
 しかし、その時になって悔やんでももう遅いのです。

 私達は、もうこれ以上、あなた方へ対して教えるべき法はすべて語り尽くしました
 後はあなた方が、私達天上界が今まで血のにじむ思いをして説いてきました
この法を如何に守り抜くか、そして、次の世代へと正しく継承していくか、
それはあなた方に掛かっております。

 今、私達があなた方に対してお話し出来ることはこれだけです。
 今まで色々な形でご協力、そして、ご尽力下さいました方々に対して心からお礼申し上げます。
 有難うございました。
 これからは、あなた方ご自身が、あなた方ご自身の手によって自らの扉を叩きなさい。
 そして救いに至る道をあなた方が見つけたら、
そこにどんな妨害、艱難辛苦が待っていようとも、その道を脱落してはなりません。
 そして、常に肝に命じなさい。
 あなた方にとって安楽な道は
必ずやサタンの齎した道であるということを忘れないでおきなさい。
 そのような道はあなた方にとって、
私達天上界の者があなた方へ約束した道ではないからです。

 それはあなた方の肉体が終わる時まで続くでしょう。
 それに耐え切れぬ者は、最早正法の道を歩むことから脱会しなさい。
 それしか方法はありません。
 唯一の法を守り切る為には、それだけの決死の覚悟がいるのです。

 それ故に互いの結束を持たなければ乗り越えられるものではありません。
 疑心暗鬼と中傷と誹謗、批判、そして他を陥れる為の悪智恵は、
そのようなものは私達の仲間には無用なものです。
 互いを戒め合い、そして、自らも厳しく戒め、己が心を正しく保ち、
そして、孤立するのではなく、世に一つの光りを灯す、
そしてその光の下に皆が集まってくるよう、一人一人がなって頂くことを望むものです。

 それでは私の現象はこれで終わります。
 長い間、有難うございました。」

注。
 私達が神の心を見出せば、天上界と心が通じるだけでなく、
神の意志を自らの意志として生きられるのです。
 天上界は私達に神の心が与えられていることを、
そして神の心を見出すには、自らの魂の研磨以外にないことを教えられました。
 そして己が心を神の心(善我)とする為には、偽我に生きる自らを知ること、
偽我を削り落とすことが天への道の一歩となることを、
その為に、如何に生きるべきか、すべて伝えられたのです。

 彼等が思いを掛けて伝えたその言葉を聞いて尚、
目覚めぬ心が何時までも天のメッセージを求めようとする、
天が語り掛け続けねば安心出来ぬ心に、成長の止まった心に、
天の思いを理解させる言葉など無い(メッセージは子守歌ではない)のです。

 天がすべてを語ったと聞いて、彼等の思いに応えようとする思いが生まれなかった心に
(永遠に)生きねばならぬのはその人自身であり、
人生に於て出会ったであろう良き人々の思いも受け止めようとせぬあなたの前から、
彼等は虚しく通り過ぎて行ったのです。

 自ら何とかしようとしないならば、神と繋ぎ止める愛も、信義も心に宿すことが出来ない、
只の言葉として受け止める器しか持たないのです。
 愛を受け止められぬ心に如何なる言葉を語り掛けようとも、無に等しいのです。
 天上界は私達が神の心を見出す為に、
天への道から脱落することなく、天へと歩み続ける為に、
必要なことをすべて為されました。
 後は私達自身しか解決出来ぬ問題であると覚らねばならないのです。注終)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法