第二部 神と人類の交流
第一章 天上界の世界

"真実の天上界"
「JI」87年8月号初出 ガブリエル様メッセージより」より
「五月号で『天の奇蹟』下巻が間近く完成、発刊となるだろうと書きましたが、
七月号で漸(ようや)くその運びとなりました。
 しかしその遅れに相応しく、内容、本の装丁共に上・中巻以上のものとなり、
私達は大変満足しております。
 更に引き続き、下巻の内容について、補足説明をしたいと思います。
"イエス様の生涯が悲劇に彩られ、サタンと天王と天使達の闘いの狭間にあって、
悲運の死を遂げられた"真実を、この巻に総て証し、語りましたが、
それは天に残された者の決断と勇気を必要としました。

(注。
 それは天上界自ら証されたことですが、イエス様の十字架はサタンが企てたこと。
 そして真に高貴な者が低劣な人類の為に犠牲となる、
そのような犠牲すらも堕落した人類の心を打つものではない、
救いようのない人類を助けんとされる神の盲目の愛を嗤わんが為なのではない。
 単にサタンの高慢を満たすことが目的なのではなかったのです。
 その先に人類が神を、神の心を棄て、サタンに従う、
天上界をエホバ神を滅ぼし、サタンが天地を支配する為には、
神を信じ神に委ねる依存心の内に人類を停滞させる、人類が精神の成長を失うことであり、
その為に人類を心の底から神に帰依させること、
そして真に信じるに値する神の心を伝えることが出来るのは
真の神の心だけであることをサタンは知っていたのであり、
そのように信じた心を、神に心を委ねた、安心し切った心を堕落させることは
サタンにとって訳のないことであり、それこそサタンが喜んで為したことでした。
(そして自らこそ神に愛された者と、自らの為すことこそ正義と確信した、謙虚な心を失った時、
悪魔の如き悪を為すまで堕して尚、それを認めぬ偽善で塗り固められた盲目の偽我こそ、
サタンの思い通りに操られる、悪魔の思いを真に自らの望みとして生きる
悪魔の子へと人は堕ちて行くのです。)

 そして人類は、神の教えを完全に見失ったのであり
(故に天上界は宗教に従う心に真理は見出せぬと宗教に依存する人々を見限ったのです)、
悪魔の教え(社会・共産主義の教えに盲目的に従い、その心を悪魔の思いに染め上げたのです)
に従う人々によってこの世は破滅へと向かっていることを天上界は証言されたのです。注終)

 この国に於ては、六世紀に渡来の仏教のみならず、
道教、儒教の影響も受け、対立しつつ発達し、
古代から近世にかけて、日本民族の精神基盤となった神道が、
本来の教義、教典というものを持たず、
多神を承認する故に、如何なる宗教も許容し得るので、
いい加減なものも、伝統的なものも、受け入れる土壌があります。

 その日本でさえ、キリスト教と天との繋がりの歴史を証するのは
並々ならぬ決意と覚悟が必要でしたが、
正しいものを納得し得る理由と説明があれば、
正しいとして受け入れる公正な心を持つこの国の人達、
特に正法者や本誌の賛同者に接し、心から安堵しました。

 しかしながら、キリスト教を国教と定めた四世紀のローマ以来、
迫害の時期を経て西欧諸国の文化と精神史に深く関わっており、
唯一神と選民意識をユダヤ教から継承する、排他性の強いこの宗教が勢力を持つ国

米国などでは、漸くイエス様が神の受肉者ではなく人の子であるという概念が、
聖骸布の研究と実証により、受け入れ易くなったという程度です。

 あれ程の長いユダヤ教やキリスト教史を持つ中東諸国も西欧諸国も、
天国というものの実体さえ諸説あり、はっきりした定義を持たない状態ですから、
その上に、教会史を通じて漸く定着させた、天国イコール絶対神、
イエス・キリストは人類の罪を贖う救世主、並びに聖霊の満てる所という三位一体、
三大支柱となる教義の概念が崩れることは、キリスト教信者のみならず、
キリスト教文明の精神基盤をさえ覆
(くつがえ)す事になり、
到底受け入れ難いものであろうと思います。

 例証として最近、『天の奇蹟』上、中巻を纏め、翻訳を依頼した
元牧師(米国人)が悩んだ末に、協力を断り、自分の経歴と立場から
他の人に紹介するのも一寸(ちょっと)憚れるということがありました。
"事実は小説より奇なり"という諺がありますが、
天のこの実体、この真実については、国外での正法流布の面で、
既成宗教に安住する国の人々にはかなりの難関であろうと思われます。


一節 神々の紹介
「天国の扉」75頁 千乃先生「ベー・エルデ星の衛星群」より

 エル・ランティ(ヤーウェ = エホバ)様
 統一王国ベー・エルデ星の王であらせられるエル・リヒトエイム・カンタルーネという方の
兄上であるエル・リデレアム・カンターレ公爵の次男として生まれられ、
エル・シャルレア・カンターレ公爵と申される方の別名なのです。
 爵位はベー・エルデ星から意識を通じて輸入され、地球上でも用いられるようになりました。
 エル・シャルレア・カンターレ公は、
ベー・エルデ星にあるY国の領主でその知識と徳高き人格の故を以て、
人々から特に慕われていられます。

 シャルレア・カンターレ公、即ち、エル・ランティと私達が教えられた方は、
二十歳の時に物理学博士号を受け、宇宙物理学、電子工学、原子物理学の権威として、
大学教授の教鞭を取る傍ら、電子工学に関する研究と発明に専念し、
重力切替装置と超光速で飛び得るUFOをベー・エルデ星××年に発明、
以来、同盟星に輸出され、自由に短時間の星間飛行がなされているのです。

 三億六千五百万年前に、この太陽系の惑星の一つで植物が繁茂し、
魚や小形爬虫類などの棲息する、生物の進化が順調で、
人類の移住が可能な星、と見たカンターレ公が同盟星の王及び領主達
総てカンターレ公の血縁関係或いは友人達で占められるようになったのですが、
最初はそれらの星の間で争いが何十年も続き、多くの犠牲が払われたのです。
 そして、同盟星間、及びこの太陽系の地球を統括し、調和と平和を提唱、
それぞれの星が協力し合って、この大規模な計画が実行に移されたのです
に呼びかけ、進んで調査探求も兼ねて、
御自分の親しい人達、親類、家族などから志願者を募り、
現在、(元)七大天使となられた方々と共に第一回目の探検隊として到着され、
エジプトのナイル川の近く、エル・カンタラと御自分で名付けられた土地の、
一際緑美しく、果物こそベー・エルデのものを植えましたが、
憩いの場所と見えた所を"エルデンの園"と名附け、
色々な道具、器具を工夫して、五十六歳で死を迎える迄、
その地で楽しく幸福に過ごされたのです。

"エル・ランティ様の御子息"
 エル・ピレッテラ伯爵(ミカエル元大天使長)様 長男
 物理学から原子物理学の研究に進まれ、
地球に来られて五年目に白血病のため三十八歳で亡くなられました。

 エル・ガブヌエル伯爵(ガブリエル元大天使)様 次男
 読書や狩りなど、趣味を楽しんでおいででした。地球で長生きをされ、
八十歳迄生きておられました。
 勿論淋しいなどということは無く、帰りたい時に、
何方もUFOでベー・エルデ星に帰っておられました。
 
 エル・レグシェリル(ラグエル元大天使)様 三男
 地球に来られて3年目に三十五歳で亡くなられました。
 生前には、ラグエル大天使の担当と同じく律法学者でした。
 
 エル・パヌルエラ(パヌエル元大天使)様 四男
 大天使でのご担当と同じく、生前は科学関係の専門家で、
政府の科学技術庁長官のような役職に就いておられました。
 地球に来られて五年目に四十五歳で亡くなられました。

 エル・ラファルライエル(ラファエル元大天使)様 五男
 ベー・エルデでは、一、二を争う文筆家で、絵に画才の腕を振るっていられました。
 こちらに来られて五十歳迄生きられたそうです。

 エル・ウリレイナ(ウリエル元大天使)様 末子
 経済学者で、やはり政府高官として勤めていられました。
 地球では五十八歳迄生きられました。

"エル・ランティ様の従兄弟"
 エル・ビッテルナ・ピラッティライラ公爵(ベー・エルデ大天使長テリエル)様
(現天上界への助力の為、ベー・エルデ星より加勢されていた)
 テリエル様はよくその職務に応じ、私達に助力され、役目を全うして、
九次元に昇格されます。
 昨年(1977年)以来続けてこの天上界を助力下さることをお願い致しました。
(ガブリエル様メッセージ「天国の証」より)

"エル・カンタルーネ(ダビデ・カンターレ)王の御子息"
 エル・ルネラエル・カンタルーネ様(ブッタ様と合体)長男
 エル・ルネラエル様は、神学博士号を持ち、
宗教関係のお仕事をしていられた立派な方ですが、
ベー・エルデ星では正法が行き渡り、今は如何なる宗教団体も組織されていません。
 しかし、宗教哲学のような形態は残されており、
種々の哲学論の中に独立した理論として分類されているのです。
 そして、すべての理論が正法を基盤として成り立っており、
神の概念に関する限り、人々は悩むことも考えることも不必要である訳です。
 そして、その上に科学と物質文明がどんどん進展して行くのです。
 ルネラエル様は地球に来て、カンターレ公と同じ五十六歳で亡くなられました。

 エル・ビルナビル・カンタルーネ様(イエス様と合体)次男
 ビルナビル様は、M45 のエル・クエッティセヤという領主の御子息で、
子供の頃から神童と呼ばれ、頭脳明晰であることに加えて性格の良さの故を以て、
十五歳の時に是非にと、カンタルーネ王家の次男に養子として来られました。
 成人して後、工学博士に成られ、カンターレ公と共同研究をされました。
 亡くなられたのは四十五歳です。

 エル・ミケラエル・カンタルーネ様(モーセ様と合体)三男
 ミケラエル様は、生化学研究に一生を捧げられ、亡くなられたのは四十二歳です。

 レイナ・エル・カンタルーネ様(サリエル元大天使)長女
 レイナ・エル様は、生前には原子物理学者でもありましたが、
地球に来られて五年目に三十五歳で亡くなられました。
 カンタルーネ王位継承はレイナ・エル治世九年の後は行われず、
他の領主に王権が譲られたのです。

〖備考
 何時かは訪れるであろう、地球が人類の生存不可能な環境となる時に備え、
光速宇宙船の開発を成功させる日が来るかも知れません。
 そして、人類の移住の可能な惑星、
曾ての地球のような進化の途上の若々しい惑星を発見するという未来も
現実となる時が来るでしょう。
(魂が永遠の命を持つものであっても、地球が滅びれば、
地球上の全ての物質は素粒子に分解し、生きて生存する魂は無となります。
 永遠の魂への憧れは誰もが持つものなら、
その為の条件が理解されれば、地球を大切にすることも、宇宙への開拓も、
重要な課題と今以上に認識されることでしょう。)
 曾て地球人類が誕生する以前の地球を発見し、移住した異星人類が今も霊として存在し、
二十世紀に語られた言葉を紹介して来ましたが、
宇宙の開拓を志す時代が訪れ、
この地球が異星人によって既に開拓されていた事実を受け入れる人々ならば、
必ず彼等の言葉から、今迄の人類の希望となって来た神と呼ばれた方は、
人類の善なる心と通じ合う、人類と同じ心を持つ、
寧ろ人類の心を彼等の心に合うように育てた、人類の知性、理性の生みの親である、
正に偉大な精神を持つ人間であることが理解されるに違いありません。

 地球人類はあくまで地球上の生物の進化したものであり、異星人の末裔ではない、
 彼等は、地球人類の誕生を見守り、今に至るまで善導されてきました。
 彼等の惑星は今も存在し、人々が暮らしていますが、地球人類が誕生してから、
人類は彼等の惑星から支配を受けることはなく地球は人類に委ねられてきました。
 ベー・エルデ星から飛来した彼等は、他の三つの惑星と平和の同盟を結んでおり、
地球をその仲間として迎えようと努力されてきました。
 悪霊に支配された異星人が来たら、今の地球人類は一溜りもないと、天上界は警告されています。
 現在、地球に飛来している、若しくは飛来しようとしているUFOが彼等
(ベー・エルデ星及び他の同盟星)とは関わりのない惑星からのもので、
平和的でないものも存在しているという事かも知れません。備考終〗

図I 天上界 神々のご生前の系図
(三億六千五百万年前のベーエルデ星における)


図II 天上界高次元(宇宙界及び太陽界)の構成員

表1 高次元の合体霊としての転生表

注・分身、孫分身は必ずしも第1号ではなく、多くの転生の中で史上有名な人のみ選び、
また、非常に有名な人物の専門分野は明記していません。
 表からも解ります通り、外国人の転生が主で、今世紀は特殊な人を除いては省いてあります。
 大天使及び九次元以上及びその分身は一度に二人から三人の本体となる事が出来、
他の人に合体し、働きかけている時は、一人の人には分身或いは同次元の霊が合体し、守ります。
 また、意識の向上も図ります。 
 年代割出し、専門分野の分類に時間がかかりましたので、天使の孫分身、分身は数少ないですが
お許し下さい。
 これらの分身、孫分身の一人、一人がまたそれぞれの転生の歴史(表)を作って行くのです。
 永遠の生命はいつもその人から始まり、合体霊の過去世とは単に魂の兄弟であるのみです。
(「天国の証」編集者)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法