「JI」87年5月号 「天の証言(イエス様を通じてのサタン・ダビデの布石)」
         ガブリエル様
 天の者に取り、まことに喜ばしい事ですが、
この度ようやくにして『天の奇蹟』下巻が発刊の準備が進み、
このメッセージが掲載される頃には印刷が完成、
いよいよ発行ということになっているでしょう。
 上、中巻と同様に、完璧に近い下調べと推論と感動的な文章で、
岩間文彌様が本文などを緻密の纏めて下さり、解答部分は私が受け持ちました。
 只一つ、その中で書こうと思いつつ、書き落としたことがあり、
後書きの附記として千乃裕子様に付け加えて頂きましたが、
私の方もこちらのメッセージに証しておきたく思います。

 聖書の新約部分は、"罪人"と言われた人々の救いと"病人の癒し"が主となり、
"信仰"と"寛し"によって、
"目には目を"の教えによる復讐に傾く矛盾の解決を齎すものでした。

 その"罪人"と"病人"に関するもの、
"健康な人には医者は要らない。要るのは病人である。
 私が来たのは、義人を招く為ではなく、罪人を招いて悔い改めさせる為である"
の中の特に罪人の条(くだ)りは、実はサタン・ダビデによるもので、
中世の悪魔教に由来する社会主義及び共産主義へと発展させたもの、
ダビデの悪魔の王国を培い、神の国を滅す遠大な計画の基礎となる布石でした。

 丁度千乃裕子様の下に、一九七七年四月、
私達がエル・ランティ様共々、GLAから移って来た頃、
サタン・ダビデ自身の王国作りは完成間近で、天国シリーズに先駆けて、高橋佳子の現象を通じ、
『真創世記』第二巻天上編及び第三巻黙示編をGLAの三流作家が編纂、出版させました。
 第一巻は地獄篇で、ミカエル様の現象と指示の下に編集されたものです。

 一九七八年二月辺り迄、高橋信次氏の後を継ぎ、
ミカエル佳子と改名した高橋佳子がGLAを主に指導するに及んで、
サタン・ダビデとその輩下が、ミカエル佳子及びGLAに関係する者全員を支配し、
"サタンの宣言"などという霊言を発表したりしておりました。

 私達はそれを耳にし、内容を目にしても、
GLAのみの王国と高を括(くく)り、軽視しておりました。
 そしてこの度岩間文彌様の聖書研究と、
知る限りの私達が経て来たキリスト教の歴史及び世界の共産主義攻勢の有様、
自由諸国の荒廃と危機に触れ、諸問題の関連が明らかになるにつれて、
サタン・ダビデが"王国"と誇らし気に宣言したもののおぞましい全容が姿を現したのです。

〖イエス様を通じてのサタン・ダビデの布石‼
義人は要らない。罪人を救う為に来た"という言葉を補い、イエス様の教えを徳高く、
慈悲溢れる"寛し"の教えとされたのは、エル・ランティ様
(エホバ = ヤーウェ様)で、
それがダビデの奸計を巧妙に隠蔽、助長するものとなり、悪魔の思想の温床となりました。

(注。罪人を救うという天の慈悲(徳)の教えをサタンは、
神は義人を必要としないという悪魔の思想の温床に変えていったのです。)

(ブッタ様が親鸞上人に言わせられたお言葉 ー 、
"善人なをもて往生す。まして悪人においておや"も、実はダビデの言葉でした。)〗

 それは手が付けられない程に蔓延した病状の如きもので、
私達が果たして食い止めるに効果的な手を打てるのかどうか、
今も確信はない程悪化した病状なのです。

 サタン・ダビデの築き上げた王国を突き崩し、瓦解させるには偏(ひとえ)に、
三次元の世界諸民族の自覚と協力が必要です。
 然るに今どれだけの人々が末世を末世と気付き、諸国、否、人類全体が
地球の終末という滅びに向かって歩みを早めつつあるか、自覚しているでしょうか。
 事は自然破壊や核戦争の脅威といった副次的なものではなく、
人類が悪魔的な世界を選び、無自覚に善を滅し、預言者を殺し、
再びイエス・キリストを十字架に付けて悪の指導者に従い、自らも滅びようとしているのです。

                       (八十七年四月五日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法