「JI」87年12月号 「人の善意を信じず、自らの偏見を正当化する者」 ガブリエル様
これは前月号のメッセージに続ける内容のものです。
 熱意ある一正法者が知人と出資し合って(ジェイアイ)出版社のように企業を作り、
正法流布資金作りをしようとして、再婚相手に迎えた若年の妻を社長にした所、
このスポンサーたるべき人が病気になり、しかも身障者であるので、頼りにならない。
 収入が少なく、反って妻の収入に頼る形になり、妻にもたれかかり過ぎである。
 過労と継子の養育も精神的負担になった。
 だから共に住むのは耐え難いと、この女性は家を出てしまいました。
 しかもその兄や会社の社員達が一様に女社長の肩を持ち、
正法の為に労働奉仕をしていたスポンサーを切り離そうとしました。
 しかもこのスポンサーは集いの信任を受け、
出資者も彼がスポンサーならと信用して出してくれたもので、
例え夫人であろうと、そのように彼を扱うなら、手を引こうと言います。
 会社の社員であって新しく専務を任じられた若い人物は、
只老齢で妻に頼るだけの役に立たない病人のスポンサーを養う為の生活費も、
別の企業を始めて、それが軌道に乗る迄の資金援助も出す余裕はないと言い、
スポンサーの功績をまるで認めず、無収入のまま、
集いにその人物の世話を全面的にさせようと言わんばかりの態度です。
 医療費も出せず、無料で診療してくれる医師の好意がなければ回復することもなく、
病死したかも判らないような状況でした。

 情けなく、悲しいことです。
 いつ私達は弱者を見捨てよと教えましたか?
 不合理で不正が行われている形の福祉の行き過ぎには反対です。
 しかし真に助けを必要とする弱者を助けないならば、無慈悲な教えとなり、
天の法、神の教えや言葉とは言えなくなります。
 弱肉強食の世界は動物であり、人間のなすわざではありません。
 互いに助け合うことの中には、弱者への思いも含まれているのです。

 夫婦間のいざこざに第三者が感情的に加担し、
どちらかの肩を持って裁くことは非常に偏った対応です。
 夫婦の当事者同士の意見の食い違いや争いに両方の言分を充分に聞かず、
一方の証言のみで裁いて第三者が介入するのは、決して公正ではなく、
正法者としてもあるまじき態度です。
 いくら会社の収入を正法流布資金として殆どを捧げると言っても、
又その為に負担となり重荷となるので、この病弱者を除きたいという考えは、
やはり天の法にも、人の法にももとるものです。
 若いがゆえに無駄を除き合理化しようと考えるのでしょうが、
そこに人間としての情や慈悲がなければなりません。

"慈悲は相応しいものに与えよ"というのは、利己的で天の求める人格を持たず、
持とうともせず、天への背信に等しい心情で生きる人物は相応しくない。
 しかしその逆は慈悲に値する人であると私達が教えているのを悟らねばなりません。
 でなければ、何故に草木や花や動物に愛を与えられますか?
 彼等も、人間から見れば弱者です。
 そういったものに与える愛と慈悲が、人間の弱者であっても、
例え他に比して力及ばずとも、心正しい、神を信じ、神の為に働こうとする人であれば、
与えられるべきであるのは当然でしょう。

 それを理解していなかった若者が居るならば、
そのように法はあるのだと覚ってほしいと思います。
 互いに無慈悲にならず、冷酷な扱いをせず、暖かい気持ちで愛を与え合いなさい。
 その時あなた方の心が天使の心のように豊かになり、
美しい人格の衣を着ることが出来るのです。
                (八十七年十一月十五日 口述筆記 千乃裕子)

追 記
 このメッセージの内容は結果として逆であり、
千乃様が忙しい時期に色々な人々が入れ替わり、立ち替わり、
相も変わらず片方のみを弁護し、報告が混乱し、二転、三転したものですが、
実際は企業の当事者の報告が正しく、第三者の偏見に、私達まで惑わされたものです。
 悪霊に挑発される正法者が多すぎる上に、
そういったタイプの人はいつも定っております。

 いつもの事ながら、人の善意を信じず、自らの偏見を正当化しようとする人
(兵庫県知事を陥れようと躍起になった左傾メディアの態度に、
顕著に表れていました。しかも極左政党に繋がった者が知事候補に担がれたのですから、
これらの出来事が一つの意図のもとに画策されたものであることは明らかでしょう。
 今何が霊の世界で起きているか、
天上界からメッセージで知らされなくては覚ることが出来ないようでは、
今までの天の努力が全くの無駄であったということになるのです。
 そうは思われませんか)には、心から腹立ちを覚えます。

 今後は部外者の偏見には左右されないように、私達も更に注意し、
私達の直観と判断を貫きましょう。
 このメッセージは、単に一つのたとえ話として参考にして下さい。
                     (八十七年十二月五日 ガブリエル)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法