「JI」84年12月号 「世の終わりを来らせるもの」 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集・続(86年1月初版)」46頁掲載)

 激動する世界情勢の中、社会主義国の首脳が次々と暗殺される凶年の一九八四年も、
早や終わりを迎えようとしています。
 聖書に録されている天の啓示即ち私達からのメッセージとされる預言は数多くありますが、
総てが天から出たものではなく、

私達があなた方に明らかにするに忍びない性質のものもあります。
 今のこの私の言葉を前提に、"世の終わり"という預言も、真実の所は、単に警告であり、
そうであったことを理解して頂けるであろうと思います。

 従って"最後の審判"も、一九七八年二月より行われておりますが、
私達の誰も末法を望んでいなかったことを明言致します。

 寧ろサタン・ダビデがそれを望み、それと共に更に多くの善霊を消滅し、
内部崩壊を企んでいたことが、善霊を二分した七七年と七八年の運命的な
ハルマゲドンとでも名付くべき大決戦の最中に判明しました。
 "ハルマゲドンと名付くべき"と表現したのは"世に終わり"と同じく
天上界がその招来を、やはり望んでいなかったからです。

 正に運命的な戦いとなったのですが ー 。

 この私達の望まぬ"世の終わり"が来るとしても、
一つだけお教え出来るのは、それは既に私達の手を離れた宿命的なもので、
あなた方人類が、悪霊の好みに同調し、それを招くことによって起こるか、
天災として起こるかの何れかになるでしょう。

 人災として起こるならば、第三次世界大戦がソ連の手によって起こり、
米国によるものでないのは、好戦的で世界制覇の野望に燃える
ソ連の在り方から推論し得る事柄です。
 或いは共産国の手による大半の民族の虐殺、抹消の繰り返しが起こります。

 それを人類の手で防ぎ得るならば、末世の到来は遅れ、自然破壊に対して種々の策を講じ、
人類には少なくとも太陽系の衰退までの時間が与えられるでしょう。
 その間に宇宙への移住を試みるであろうし、

創意に富む人類はそれに成功するに違いありません。
 私達天はそれをこそひたすら望んでいるのです。

 ただ末世、世の終わりを来らせるもう一つの要因として、人々のエゴイズムがあります。
 ソ連や共産国の野望や非道のみならば、それは世界の一部に限られ、
人類の生存を脅(おびや)かすことはないでしょう。
 しかし他の自由諸国の人々(あなた方を含め)が、
巧みに呼び掛ける悪霊の如き共産主義思想のユートピア作りに賛同し、

企業を潰し、学問を歪め、国家と経済を崩壊させ、
自由思想や資本主義打倒への闘争と労働なき報酬、
努力なき豊かさと道徳否定により犯罪を肯定し、

良心の責(せめ)なき人生を送ろうと望むならば、
即ち
魂の研磨を捨て去るエゴイストの生活を選ぶならば、
当然の結果として世の終わりは来るのです。

 国や社会というものは国民の協力や秩序なくしては保たれず、
諸国が崩壊と無法の巷(ちまた)と化し、共産政権による個人の破壊、人命軽視が、
結果的に人類の破滅を招くのは火を見るよりも明らかな事でしょう。
                 (八十四年十二月五日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法