「JI」83年4月号 「共産主義者の心の世界」 ミカエル大王様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」164頁掲載)

 梅と共に耐えた寒椿(かんつばき)がそろそろ春に別れを告げる頃、
金木犀(きんもくせい)が芽吹いて桃花の盛りが桜の季節も間近と思わせ、
暖かい大気が自然の循環に活気を与えます。
 人にも動物にも春は希望なのです。

 その希望の春にさえ、ソ連や北朝鮮、ベトナムやカンボジアなど
社会主義国の収容所に押し込められている"良心的な人々"に春は巡り来ず、
冬の苛酷な日の延長のまま時が過ぎてゆきます。
 フィンランド然り、ポーランド然り、中国でさえも同じ事です。

 人は美しい物よりも醜悪を好み、正しい物よりも偽りの言葉や企みを良しとするのは何故か。
 恐らく美しさも正しさも知らぬ環境に育った者が醜く偽りに満ちた対象をしか与えられず、
より良き物を求める本能も育たず、暗く悲しい世界 ー 即ち人の地獄を作る故でしょう。

 共産主義教育を受けた者は"良心"を捨て去ることをのみ学び、
その"良心"は陽光を求める自然界の生命の仕組みであることを学ばず、
"自由"とはその陽光を求めて如何なる方向へも幹を伸ばし、地下には養分の水を求めて根を張る、
"生きることを許された自由"を言うのであることを知らず、
"生きる為に互いを抹殺し合う自由"のみ与えられた、光なき世界に住む者。
 哀れな歪み育った密林の住人なのです。サタンの支配する暗黒の黄泉の世界です。

 あなた方正法者も、正法に接することを喜ぶ読者も、決して彼等の地獄や密林が、
自らの美しい自然と"自由"に満ちた光溢れる天の国と
(心の中であろうと、実生活であろうとそれは同じ事)
引き換えるに足る物と錯覚を起こしてはなりません。

 地獄とは正に社会主義国の、虐げられた、
"罰されることを恐れ、それを逃れる為にのみ我が身の行く末を思う世界"なのです。
 サタンの配下である
(共産主義者であり、科学者であり、文化人の)密林の腹黒き使者の
偽りの言葉や夢を信じる時、あなた方はすべて良き物を失うのです。

 社会主義者とてあなたの真の友ではありません。
 彼等は世の秩序や調和された社会を"権力"と罵り、
それを破壊することが正義だと思い込んでいるからです。
 憎しみや怒りは共産主義者のそれと同じく、"光"とは何の関りもない、
悪魔の意志、"闇"から出る物です。

(注。某民族の生き甲斐とする"恨"も言うまでもないことです。)

 それをよくよくあなたの友人や知人に話して聞かせて下さい。
 社会主義国の現状が彼等の言葉をすべて空しく、偽りの積重ねにしてしまうと。
 宗教界の半分は既に彼等の術中に陥り、天と神を見失ったことも ー 。
                (八十三年三月二十二日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法