「 JI 」82年6月号 「魂の研磨について」 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」150頁掲載)

 魂の研磨について以前に私は皆様に種々お教えしましたが、
そのこととは別に今あなた方にお伝えしたいのは、
正法者と一口に言っても色々な人があり、自らの生命を惜しむあまり、
天の意に背こうとどうしようと、隣人に自分を保護し、安全を計るよう
頼んで廻るような人もおります。

 それも自分のやり方が拙くてそうなったのには何の反省もなく、
周囲の行動もストップして平然としているのです。
 そして又、周囲の頼まれた方もその人を庇うのが慈愛だと思い違いをして、
天への信義について問うことは少しもしない。
 却って私達にも同様にしてやってほしいと頼んでくるのです。

 私は皆様も御存知のように天上のメンバーとして一際厳しく、
人の愚かを一々指摘し教え導くようなことは余りやらず、
その為人が躓き、天王の叱責を受けるまで放置しておくのが常なのです。

 しかし目に余るこの愚かな正法者の行動を天は決して見逃しはしないと明言致しましょう。
 その人の意を容れて、個人の為に天への義務と信義を疎かにした隣人は、
何と私達に弁明しますか?
 流布活動の意義を忘れてしまったのですか?

 あなた方の私達への忠誠は、天の意志も計画も挫折させて平然とする程、
いい加減な浅薄なものなのですか?
 こういった人達の日頃の大言壮語は、只表面だけ天に諂(へつら)う言葉にしか過ぎず、
何の誠意も真実もそこにはないのです。
 臆病なだけで次にどうすれば良いかという案も智恵もない。
 何時も私達にどうしたら良いかと聞きにくるばかり。依頼心しか育ってないのです。

 天の為に生命を棄てようと誓った正法者もおります。
 生命を棄てるのは厭だからと流布活動も出来なくなった人も居ります。
 そのどちらを私達は喜ぶと思いますか?
 よく考えてごらんなさい。

 私達は愚か者や臆病者を天に迎える為に地上に来たのではないのです。
 そのような者を迎えれば、悪霊との闘いに天は何時も苦杯を嘗
(な)めねばならず、
サタン・ダビデとの戦いと同じ経過を辿ることになるでしょう。
 私達は信頼できる天のメンバーが必要です。
 何時如何なる時も、その勇気と智恵と行動力に於て。

 これは女性の場合も同じです。
 素直であるなら、よく働くなら立派な正法者だと自惚れるのは本人の自惚れにしか過ぎず、
その人の愚かの故に正法活動に停滞を来し、
天に在っては悪霊の前に他のメンバーを危うくするような人は同じく、
正法者と自称する資格もなく、天に迎える人物ではないのです。

 繰り返して言いましょう。
 臆病で智恵なく行動力なきことは、
信義や正義や愛さえも自らの養分と成すことは出来ず、
従って天の求める徳を身に付けることは出来ないでしょう。

 それは、私達の無用とする宗教人、イデオロジストにも劣り、軍人や愛国者にも劣り、
国や世界の滅亡を来らすものであるからです。
                    (八十二年五月十日 口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法