「 JI 」82年4月号 「正法を如何に役立てるかを考えるのは、
          人を生かそうとする思いから来ます」 ラファエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」147頁掲載)

 判断の基準は自然の中にあると以前申し上げました(現象テープ№32)。
 宇宙の法則が愛で、すべてのものを生かし、あらゆるものが生かされるもの、
そして如何なるものにも終わりがあり、
終わりの中に始まりが息衝(づ)いている、この世界です。
 
 しかし生かし生かされるというのは、
殺し殺される(注。勿論、動物界のことです)ということにもなります。
 他に必要であるという必要性から、それは愛だと見做されているのです。
 正法は宇宙の法である、それを悟れ、と言うのではありません。
 それを自己の中にどう生かすかが大切なのです。

 判断基準としての自然の法則も判断の基準としては原始的なものです。
 何故なら人間は自然の中に生存するとは言え、自然とは一線を画した生物です。
 憎しみも喜びも悲しみもあり、それ故に愛を認識出来る存在です。
 自然の法則をそのままあなた方の中に適用してしまうと弱者の存在など許さず、
如何なる慈悲もない世界となるでしょう。
 慈悲は誤り多い人間に再び立ち直る機会を与えるものです。
 むざむざ痛い目に遭おうとしている所を救う心です。

 宇宙の法則を体得し悟るのが偉大なのではありません。
 宇宙の法則を踏まえて、どう役立てるかが問題なのです。
 自然の中の人間の存在にとって、何が真理かということ、

どう生きてゆくのか、その方向性は何か。
 人間は一人では生きてはゆけません。
 社会にとってどういったことが尊重されるべきか、
こういったことも考えて、宇宙の法則を捉え直してみて下さい。

                 (八十二年三月十三日 口述筆記 土田展子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法