「希望と愛と光」81年2月号 「道を誤った日本への警鐘」 ミカエル大王様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」192頁掲載)

 一九八一年も漸(ようや)く明けて、
何か新しい希望が芽生えそうに思ったのは昨年の暮のことで、
世の中は私達天上界の意志とは逆に、愚かで頑固な鈴木首相、
宮沢官房長官及び大蔵省の渡辺蔵相などに誤り導かれて、
今や社会主義国へ地すべりを開始したように思え、大変残念でなりません。

 あなた方は正法者や正法誌に関心を持つ読者ですから、
そのようなことはよもや無いとは思いますが、
もし社会主義国が共産党や社会党の宣伝のように"人権尊重"を第一義とし、
"労働者の権利と平等"を第二とする理想の国家と考えている人があるとすれば、
ひとたび前記の二政党が政権を取るや否や(いわゆる連合政権でも単独政権でも)
それが如何に大きな誤算であったかを嫌という程思い知らされるでしょう。
 勿論そうなってから、現在の色々な自由が保障されている社会を取り戻すことは不可能です。
 何故ならば、社会主義国とは、
日本が以前にそうであったような封建主義に軍国主義と独裁主義をプラスして、
全体即ち国の為には個人の自由も生命も全く保障されない、
全体主義の仮の名に過ぎないからです。

 三十六年以上も前に軍国主義が幅を利かせていた戦時中には、
ニュース(報道)の自由は完全に奪われ、
国の威信を保つ為と国の方針に従わせる為だけの偽りのニュースしか流されず、
国民は政府の偽りの言葉にのみ喜んだり悲しんだり、自信を持ったりしていたのです。
 その結果はどうだったでしょう。
 日本国民は国を失うにも等しい無条件降伏を強いられ、
憲法も自国で制定出来ぬ程の屈辱
を味あわねばなりませんでした。
 敗戦のショックで自信を失い、自己を喪失した日本人は三十六年目の今日も尚、
自分が誰で、何をすべきかもはっきりと自覚してない、一種の精神病のような状態なのです。
注。
 これを屈辱と思わない、
日本人を腑抜けにした憲法九条を崇める共産主義者は日本人ではないのでしょう。)

 その混乱の続く中で、ソ連の傀儡(かいらい)のような共産主義者が人々の狼狽に付け込み、
自分達の力と権威を振う場所を得ようと悪賢く、悪智恵のすべてを絞って徐々に精神、
教育の面からの悪の支配を獲得しようと試み、その策戦は見事に成功しました。
 敗戦後自己を失い、軍国主義の不自由な世界から急に自由を与えられ、
それをどう処理していくのか判らぬままに、浮草のように自堕落に野放図に国民は過したのです。
 指導者を失った後、好き勝手なことをが言えて、行える世界で、
愚かな羊の群れのように銘々で好きなことをして生きてきた日本人は、
組織的な共産党と社会党の陰謀の前にやはり弱い者でした。

 数多くの共産主義思想を持つ学生や若者達と共に、共産党の為に身を投げ出して奉仕する女性は、
社会党の為に運動に身を投じる主婦も含めて、彼等の陰謀や野心を見抜けず、
只、操り人形のように踊らされているに過ぎません。
 その上不幸なことに、踊らされていることに気付かず、
生命を賭ける人が多い為に益々世間を惑わす原因になっているのです。

 今私達天上界は、忍び寄る環境汚染からの人類の滅亡を心配する前に、
忍び寄る共産・社会主義の脅威を憂い、日本の変化を見守っています。
 私達の心からの忠告に耳を貸さず、
日本の愚かな政府という指導者はその権力を恣(ほしいまま)に、
一部の賢明な人々の意見に耳を貸さず、国を滅ぼす方向にばかり走ろうとしています。
 実際に走り出しています。
 今迄超大国米国のカサの下に平和と自由を夢見ていた日本に於ては、
本当にソ連が日本侵略を考えた場合、
アフガニスタンのように如何なる理由や口実を設けてもそれを実現するでしょう。
 又内部から共産党員が革命を起こし、カルマル氏のようにソ連に援助を求めるでしょう。
 その時、米国の援兵は間に合わず、
日本全土はアフガニスタンと全く同じ形で赤い波に呑まれてしまうのです。

 あなた方がもし今日迄の自由と平和を今後も永久に欲するならば、
偽りの人権や平和や平等の呼び声に耳を貸さず、

この一年で一人一人が何が出来るかを真剣に考え、
天の意志と愛を一人でも多く迷っている人々に伝え、

その人々の目を覚まして欲しいと私は望みます。
 国を失うのは私達天上界ではなく、三次元、地上に住むあなた方自身なのですから。

                            (口述筆記 千乃裕子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法