「慈悲と愛」80年10月号 ①「GLAが天上界からの警告を理解し得なかった理由」
 ガブリエル様
(「天上界メッセージ集(84年7月初版)」120頁掲載)

 GLA時代、私は沢山のメッセージを送りました。
 その中でミカエル佳子氏について、二、三補足したく思います。

 佳子氏が信次氏の後継者として擁立され、その軌道が地獄へと向かい始めた頃、
私達天上界は絶え間なく警告を出しました。
 他ならず佳子氏への警告をそのまま自分ではなく会員へと伝えたに過ぎないと、
佳子氏とその前後を知る者ならば誰しも理解出来る事でしょう。

 そうせしめた原因は何であったのか。
 増上慢という計り知れぬほど大きな暗雲であったのです。
 霊媒の心に少しのスキがあれば現象は乱れます。

 ましてや己を天上界最高位のミカエル様であり、世を救うのは自分しかいない、
と確信した二十歳そこそこの人生経験も甚だ少ない女性ならば尚のことであり、
多くを知らぬ未熟な魂であればこそ為せた業だったでしょう。

 当時千乃裕子様は後継者とは知らされず、まして正法に対しても頑なでいられ、
ミカエル様の御本体と知る者はエル・ランティ様とミカエル様のみだったのです。
 天上界の他の者が何故知らされなかったのか。
 私達天上界は法の後継者には並の人間以上の苦労をさせます。
 人間としての苦しみ悲しみ切なさ哀れさ、等を味わわせ、
その上で人生の美しさ尊さを悟らせるのです。
 無論生命の守りと高次元の悟りへの導きはあります。
 そして機を見計らい、天は使命を告げるのです。

 悟りとは日常誰しも持つ悩みから解かれることであり、
そうであればこそ普通の人間の集まりである人間社会を救う者として、
普通の人間として悩み育った人物が選ばれるのは当然なのです。

 奇跡の天才人間としてならば、何の意味も持たぬのです。
 また無論何者をも見逃さぬサタンダビデの目を避ける為、
ミカエル様並びにエル・ランティ様が千乃裕子様を秘密になさっていたこともあります。

 しかし私が千乃裕子様を知らず、佳子氏をミカエルの本体だと思っていたことは事実であり、
ミカエル様が彼女であるとメッセージも致しました。
 知らぬとは言え、第一冊目を十日間で書くことなど、
結局専門家の手を入れねば完成しないものでしたが、
その他偽のミカエル佳子神話作りに私のメッセージが悪用されたのであれば、
私も深く反省し皆様に謝罪したく思います。
                  (八十年九月七日 口述筆記 土田展子)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法