「慈悲と愛」78年12月号 「後継者について」 ミカエル大王様
(現象テープ№10③からの転載)
 (「天上界メッセージ集(84年7月初版)」23頁掲載)

 唯今より後継者についての私ミカエルによる現象を始めたいと思います。
 後継者については、「天国の扉」や「天国の証」を読んでいられる方は御存知と思いますが、
千乃裕子様が天上界から後援、支援を受ける唯一の人であり、
その本体となる霊が今迄はサリエル大天使だと公表されていましたが、
真実の本体である合体霊は私ミカエルなのです。

 何故今更そのように、一度公表したことを変更するかということに関しては、
ここでは仔細には触れませんが、
今迄GLAやその他の関係により、ミカエルと発表すれば様々な衝突が起こり、
正法の流布が滞りなく行われることが難しいだろうと予想されたからです。
 サリエル大天使の転生だと発表されていた時点では、それは、それでよかったのですが、
最近の「天国の扉」を読んで正法流布の為に働こうと心掛けた人達の間に、
様々な不穏な動きや天上界に背こうとする動きがあり、
それによって私達は真実を発表することにしました。

 千乃裕子様が、私ミカエルの転生であるということは、私ミカエルの名に賭けて皆様に誓います。
 これは絶対真実なものであり、誰にも覆すことの出来ないものなのです。
 ですから皆様も拘ることなく素直にこの発表を受け入れてほしいと思います。

 そして次に後継者についての皆様が誤解し易い二つの点について説明したいと思います。
 私が千乃裕子様の合体霊であるからといって、私が即ち千乃裕子様であるとは言えません。
 又、千乃裕子様が即ち私ミカエルであるとも決して言えません。
 合体霊は合体する人間に高い意識を与え、
そしてその人生をより良きものにするために、働き掛けるのです。
 ですから決して二つの魂は一つになることなく、永遠に二つのままなのです。
 そして更に詳しく申し上げると、人間はその受精卵が出来た時より魂の歴史が始まるのです。
 そして受精後三箇月目より天上界からの合体霊が合体を始め、
そこから新しく出来た魂が魂を通し合体霊の意識の吸収を始めるのです。
 合体霊は合体霊であり、新しく出来た人間の生命は決して合体霊と同じものとは言えないのです。

 このことを皆様は確りと理解しておいて下さい。

 特に私達が天使の転生である、菩薩の転生であると知らせた人々に、
自分が菩薩である、如来である、天使であると思い込む人が非常に多いのです。
 人間は、生きている人間は、決して天使や如来や菩薩にはなり得ません。
 あくまでも死んでから、その個人個人の魂の修行の度合いによって
如来界、菩薩界或いは天使界に上がり、そして如来、菩薩、天使になるのです。
 ですから生きている人間は決してもう天国への切符を予約出来た訳ではないのです。

 こういう現象は高い次元に生まれた者にとっては、非常に掛かり易い罠であり、
このテープを聞かれる方の中に私共の方から天使の転生である、如来の転生である、
菩薩の転生であると知らされた人々は特に、注意してこの事を聞いておいて下さい。

 もう一つは後継者という観念について説明します。
 後継者というのは、一般に理解されている、GLA式の後継者とは違うのです。
 それは人々に対して尊敬を得る為の後継者ではなく、
人々の修行の礎となる為の基礎となるその為の後継者なのです。
 詰り私達を通じ、後継者を通じ示されることを素直に信じ、付いて来るならば、
あなた方の悟りへの道は約束されているのです。
 謙譲の心を失わず、常に素直で子供のような心を持ち、
そして何時も光の方向を向き正法の基本に沿って生きているならば、
あなた方は決して正義から、愛から見放されることはないのです。

 「天国の扉」「天国の証」そして私達が今迄に送ったテープの内容をよく理解し、
そして深く悟り、私達がこれから指示することを素直に守って、付いて来てほしいのです。

 そしてもう一つあなた方に諭しますが、
決してメシヤと自称する人々に付いて行ってはなりません。
 彼等が自分を崇めること、拝まれること、献金されること、
救い主のように扱われることを望むならば、その人は即ち正法を説く資格などなく、
偽者であると見破ってほしいのです。
 奇蹟が起こせるから、霊能が優れているからといって、
人格が立派だということにはならないのです。
 真に正法を説く資格があり、人格が立派な人は、人から崇められたりすることを嫌います。
 拝まれたり、献金されることを軽蔑します。
 ですからあなた方の周りに霊能があるからといって、
奇蹟が起せるからといって増上慢に陥っている人がいたら、
あなた方は直ぐその人から離れなければなりません。
 そしてあなたに余裕があればこの人に忠告し、
その人がそのような心の状態から抜け出せるように忠告してあげなさい。

 悪霊による天国のものと見せるような奇蹟、そして悪霊による霊能も確かに存在するのです。
 何時も、光りと共に影は付いて回ります。
 そして何時も何時も影の方に惑わされる人々の方が、光の方に付いて来る人よりも三倍、
いえ、もっと多くいるのです。

 あなた方もその影の方に付いて行く人々にならぬように、
確り私達がこれ迄あなた方に示したことを、よく悟って下さい。

 理解することと悟ることとは違います。
 正法を理解するのであれば誰でも正法を理解することが出来ます。
 ですが、悟るとなれば、それは少し違います。
 悟るとなればその人の、賢い判断、そして素直な心が必要なのです。
 そして決して楽な方に逃げてはいけません。

 私達天上界は絶えずあなた方を叱り、あなた方を励まし、
あなた方を前に進ませようとしていますが、
私達があなた方を諭そうとして叱っているのを、理解出来ない人がいるのです。
 私達はあなた方が一人でも多く天上に上がってこられるように、一人でも深く悟れるようにと、
悪い所があれば叱咤しているのです。

 私達から叱咤されるのは見込みがある証拠であり、期待が大きいからなのです。
 大きく深い悟りを得ることに比べたら、プライドが傷付けられることなど何でもありません。
 プライドや体裁を気にしていては、真に正法を悟ることは決して出来ないのです。
 地位のある人、財産のある人、名誉のある人ほど、
正法を学んでおきながら天上界から叱られたりすると、直ぐそっぽを向いてしまうのです。
 彼等にとって一体正法とは何だったのでしょうか。
 自分の悪い所を素直に認め、相手の良い所を認めよ、
そういうことを全く正法だと理解しない人の方が多いのです。

 こういう意味に於て、
金持ちが天国に入るのは駱駝が針の穴を通るより難しいという諺は本当であるようです。

 若しあなた方が心の底から自由になりたいと願うならば、
日々に足りるだけの食物を買うお金があり、暮らしてゆける十分なだけの品物があるならば、
その他の物は足りない人に分けてあげなさい。
 この考え方は二千年前のイエス様の時代と全く変わりがないのです、
 使いもしないお金を持っていて何になりましょうか。
 プライドの高い人は今直ぐそのプライドを捨ててしまいなさい。
 それに依ってあなた方の悟りは益々深いものになるでしょう。
 財産や地位や名誉のある人は今直ぐ、それを抛(なげう)って
困っている人々の助けとしなさい。
 そうすればあなた方は正法を説くに相応しい人になるでしょう。
 「天国の扉」「天国の証」そして私達が今迄に送ったテープに依ってあなた方が深い悟りを得、
天国に上がってくることが出来るように私は願って止みません。
 短いようですがこれで私の後継者についてのメッセージを終ります。
                              (一九七八年八月十七日)

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法