現象テープ№34 「霊能と天上界高次元の仕事」
 81年10月18日 ラファエル様現象(霊媒 土田展子)
(「エルバーラム(82年4月初版)」70頁掲載)
 私はラファエルでございます。今日は霊能と天上界高次元の仕事についてお話ししましょう。
 霊能についてですが、あなた方は正法者に於ける霊能とは、
どのようなものだとお考えになりますか。
 天上界高次元の者の開く霊能はどのようなものだとお考えになりますか。
 他の低級な霊能者のようにものを言い当てたり、心の中を読んだり、
物を出したりする事が霊能だとお思いですか。
 天上界高次元の者の出す霊現象がそのようなものだとお思いですか。
 それは違います。天上界高次元の者の霊能はそのようなものではないのです。
 まず、霊能とはどのような者に与えられるか、どのような目的で与えられるか、
ユートピア作りにどのような役割を果たすかをお教え致しましょう。

 まず、あなた方の住む地上が、三次元の世界が、何故このような状態になってしまったのか、
それから考えてゆかねばなりません。
 何故このような世界になってしまったのか。
 そして又、あなた方は何故個々に於て悩まなければならないのか。
 悩みつつ生きてゆかねばならないのか。何故でしょう。

 それは、苦しみの原因が分からないからです。
 苦しみがあり、たとえそれが自分が原因であると分かっていても、
何故自分が原因になっているのか、何故自分がそう思わずにはいられないのか。
 そこ迄考えられる人は少ないのです。
 
 現在の世の中をユートピアにする為には
あなた方は物事の原因について考えなければならないのです。
 物事を悪くしている原因を考えてゆかねばなりません。
 その為にはどのような役割が必要なのでしょうか。
 あなた方の心の中を読んだり、物を動かしたり、物を出したりすることですか。
 そのような事があなた方の苦しみを癒すのに、
あなた方の苦しみの原因を取り除くのに何の役割を果たすでしょうか。
 何の役割も果たさない筈です。


 天上界高次元の者の霊能とは、敢えて言うならば、物事の本質を見抜くことであり、
その人が苦しんでいる時にその人が直る方向に持って行くことです。
 物事の悪い原因を取り除くのに、方法と手段を間違えない事を言うのです。

 それが出来る人はなかなかいません。
 すべての事に於て、それらを為し得る人は少ないのです。
 ですが、天上界高次元の力を借りた者だけが可能です。
 それが私達の最高の霊能を有する千乃裕子様であり、
 そして、それに続かなければならないあなた方の務めです。

 天上界の必要とする霊能者は、今は、個々の霊能を誇るような物事の原因を掴めない、
単に人の心を読んだり物を動かしたりするような低級な霊能者ではありません。
 天の声を正しく伝え、自分を表に出さない、そのような霊能者が必要なのです。
 天の声を正確に伝えること。そして、それを己の力と誤解しないこと。
 これ程難しいことはありません。霊能者にとっては更にそうでしょう。

 ですから私達天上界は、今回に於ては霊能者を数多く出さないのです。
 天上界の者と自由に交信することは、普通の人にとっては不可能です。
 何故ならば、私達の強烈な光のエネルギーや、

私達の鋭い判断力と批判力に耐え得る人がいないからです。
 心の中に少しでも歪みがあるならば、私達天上界の者に触れれば恥ずかしいという気持ち、
自責の念が絶えず起こります。
 それは私達が光である以上仕方がないのです。
 ですが、それにも耐えて私達と毎日を共にするすることが出来る人、

そのような者を私達は選ぶのです。

 あなた方も認識している通り、地球は今、何とかしなければ、もうどうする事も出来ません。
 そのような時だからこそ、天上界高次元の私達が絶えず地上と交信しなければならないのです。
 絶えずあなた方に自分で考えるように指示し、且つ私達が手助けをしなければなりません。
 曾ては、私達天上界高次元の者は、

メシヤと呼ばれた人々の前にもなかなか姿を現しませんでした。
 ですが今回は場合が違います。もう後が無いのです。

 ですから、私達は千乃裕子様の下に終始おる結果となっているのです。お解りでしょうか。

 天上界高次元の者の言う霊能とは物事を見抜いたり、
見抜く事、単に言い当てる事ではないのです。
 当てるのではなく見分ける事を言います。
 それには、勿論本人の賢い洞察力と鋭い批判力が必要です。
 愚か者や、無智な者には霊能は与えられないのです。
 それが天上界高次元の霊能と言います。よく覚えておいて下さい。

 そして又、霊能が無いからといって、正法者たる資格がないということでもないのです。
 又、批判力や洞察力が無いというと事でもありません。
 人にはそれぞれ役割があります。あなた方はその役割を果たしてゆけばよいのです。
 霊能者だから偉いということはないのです。
 巷に言われているような霊能者は、私達は霊能者とは言いません。愚か者と決めつけるだけです。
 霊能が有るからといって何の自慢になるでしょう。
 それで、人々の苦しみを癒すことが出来るのか、世の中を変えて行くことが出来るのか。

 答えは否です。
 あなた方もこの事をよく覚えておいて下さい。
 徒に霊能を求めるのは危険であり、愚か者のする事以外の何ものでもありません。
 あなた方の自分の苦しみが癒されない限り、幾ら霊能を求めても救いは無いのです。
 あなた方に於ける救いとは何であったか。
 あなた方が三次元に生きている以上、三次元の解決法でしかあなた方は救われないのです。
 お解りでしょうか。

 今日は霊能と天上界の役割についてお話しましたが、
このメッセージだけでなく私達が今迄出したメッセージをそのまま受け取るのではなく、
一つ一つ自分で考えてみて、嚙み砕いて自分のものにして行って下さい。
 そうすれば物事は如何に考えるべきか、如何に受け取るべきか、そして自分はどうして、
どうやらなければならないのかが解ってくるでしょう。
 そうでなければあなた方は何時までも正法を知った時のままであり、賢くはなれないのです。

 正法を知ったからといって、
正法の仕事をしているからといってそれだけで賢くなれるものではありません。
 自分で考えてゆかなければならないのです。
 生きてゆくことはなかなか易しいことではありませんが、
賢く生きてゆくことにより苦しみは和らげられるでしょう。
 賢くなるとはどういうことか。天上界の言う、私達の言う賢さとはどのような意味であったか。
 よく考えておいて下さい。

 そして私達が愚か者というのはどういう者を愚か者と言うのか。よく考えてみて下さい。
 そして、あなた方が何故ユートピア作りを目指すようになったのか。
 そして、どのようにしなければユートピアは成されないのか、
そして又、個々の次元に於ても、どのようにして自分は悩みから救われたか、
苦しみから解放されたか、それをよく考えて正法を突き止めていって下さい。
 正法に終りはありません。悟りにも限りが無いのです。それは私達天上界に於てもそうなのです。
 もうこれでいいということはありません。
 新たな発見があれば、又新たな道が見付かるでしょう。
 又新たな道が見付かれば新たな結果が待っています。
 結果があれば又始まりもあるでしょう。
 それでは、これで私の現象を終わりたいと思います。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法