現象テープ№34 「天による現象と霊体の構成」
 81年10月18日 ミカエル大王様現象(霊媒 千乃裕子)
(「エルバーラム(82年4月初版)」62頁掲載)
 異言 … 。
 私はミカエルです。皆さん今日は。
 さて先程の二種類の異言を皆さんは、何処の国の言葉だとお分かりになりましたか?
 最初のものは今から約四千五百年前のフェニキア語であり、
その次二番目のものは、約二千年前のヘブライ語と見なされているものです。
 しかし往々にして異言は、少しもその言葉を知らない人が喋ると、
なかなか何を喋っているか分からないというのが学術的な調査の結果であり、
それは日本語がウラルアルタイ語族に属しており、
前述の二つの語がセム語族に属しているということで、
全然発音の仕方、或いは言葉の並び方、そういったものが全く異種のものであるということで、
異言といってもそれは完全な異言ではなく、それに近いものと言うより他はありません。
 セム語族がハム語族の言葉を喋る、或いは、
インドアーリア語族が互いに別れている分派語の言葉を喋る、
そういった事ではなく、全然違った種類の日本語では、日本に生まれた人々は、今のパレスチナ、
昔のカナンに住む人々の言葉を仲介することは、これは不可能と言わざるを得ません。
 
 私がGLAにいた当時は、色々な人々に異言を喋らせ、
又それがその人々の転生を示すものとして霊能者は誇りを持っていたようですが、
転生という事自体が、今回私達が現正法者を通じて解説したように、実は生まれ変わりではなく、
単に霊体が人間に合体して色々な事をやらせる、行なわせる、喋らせる、書かせる、
そういった現象と申しましょうかそういった状態を指すものであって、
GLAで理解されていたものとは全然異質のものである
という事は、
皆さん正法者の方々は既に学ばれてお分かりになっていることと思います。
 ですから異言と申しましても、
単に霊体が人間の発声器官を借りて発音をさせ、又喋らせること
ですから、
今、千乃様を通じて喋らせたように、日本語を喋る千乃様が、フェニキア語を喋る、
或いはヘブライ語を喋るという事は完全には出来ないのです。
 勿論文字に書けばはっきりした言葉、即ち私の生まれた星の言葉、そういうものは書けますが、
又それに近いものは、英語を知っている千乃様にとっては表現は却って易しいのですが、
フェニキア語や、ヘブライ語のような全然異質の発音、又言語の種類というものは
このように難しいものなのです。
 
 曾て猪飼縷衣香というエセ霊能者が、千乃様の霊能について、中傷誹謗の文書を撒き散らし、
天国シリーズが、千乃様の創作であるというようなデマを飛ばしましたが、
それをGLA内外の人々は利用し、或いは信じて私達天上界に対して、唯一の攻撃材料とし、
又人々に私達の語る言葉を総て無視するようにする手段としてきました。
 
 そして又、ついこの十月十二~三日の頃ですが、
千乃様に園頭広周という正法会の教祖級のリーダーである人物が、これもGLA外部にあって、
色々な正法を説く人々、偽正法を説く人々のグループに属しており、
又互いに連携しておる人物ですが、その人物が、千乃様が霊能が有るという事を証明すれば、
天上界を信じよう、とそういう挑戦状を突き付けてきました。
 
 それでご存知の通り、千乃様は病身であり、又心臓を病んでいられるので、
そういった人達に会わせて心臓の負担になり、
体にもしものことがあってはいけないので断って頂き、
土田展子さんを通じて私が会おうということになりましたが、
それは気に入らなかったようでそれには応じてきませんでした。
 
 そういった事で、その最初の挑戦状というのが、千乃様が会わなければ霊能が無い、
という事を全国に公表する、といった性質のものでありましたから、
やはりこちらも千乃様の霊能を証明する何らかの方法を採らなければいけないという事で、
今迄は暫く現象から遠ざかっておられたのですが、
今日こういった異言と、並びに色々私が霊体について、
或いは霊能、又霊体の構成、大きさ等について証明する事によって、
千乃裕子様の霊能を証明する手段としたくこういった企画を致しました。
 
 まず霊体である私達が、霊能や霊体、霊現象の限界などについて語る事は、
人間が語るよりも明確であり、又証言ともなるのであろうと思っております。
 まず園頭氏が申してきたことには、自分が光を当てると霊能が無くなるのが常であって、
そういった人間は、真の天上界を仲介する者ではないということ、
そして千乃様と力比べをして、光を自分が当てて霊能が無くなればそれは真の天上界と認め難い、
というようなことを言ってきましたが、
そもそも霊能というものは、一旦霊道を開いて霊の言葉を仲介出来るような能力が付きますと、
その人間は霊能が突然に無くなる、ある日突然に霊の言葉を仲介出来なくなる、
ということは無いのでありまして、一旦霊能を持てば、その後はずっと、
悪霊が来ようが善霊が来ようが、その霊能者は霊の言葉を仲介する事は出来るということ、
それは死ぬまでその能力を与えられた事にになっているのです。

 ですから、ある団体、例えばGLAなどで高橋佳子氏が霊能が無くなった、
という事は実は真実ではなく、霊現象をしてくれる霊体が側にいなくなったということだけで、
私達がGLAへ出かけて高橋佳子を通じて霊現象をしようと思えば、昔してもらったように、
同じように出来る訳です。
 又千乃様も、霊道を開いているのですから、
今こうやってテープに録音して私の現象をして頂いているように、
これは死ぬまで能力を持っておられるのであって、
それは他の何れの霊能者にしても変わらないものです。
 詰り、現象を一度行った人は、死ぬまでその能力を持っているという事であって、
光を当てたらその能力が無くなる、霊能が無くなるという事は、
単に背後霊のそういった話し合い、或いは力の強い者が力の弱い者を追い出す、
そういった形で、その相手の霊能者が霊現象をしなくなった、霊の仲介をしなくなった、
そういったことに過ぎない訳です。

 それでお分かりになったでしょうか。
 
 それから次に、霊体ということについて、
天国シリーズや『慈悲と愛』今は『JI』に改称しております現正法グループの機関誌に
色々説明しておりますが、それに少し付け加えますと、
まず霊体の大きさは、高次元など色々飛び廻る霊体というものは、
死んだ直後の、色々な雑物が構成要素の中に含まれている霊魂とは違って、
そういった物が、燃焼したり、取れてしまって小さくなり、
そしてぎりぎりの限界である大きさ、即ち私達の維持している大きさというものは、
直径5cm位のほんの小さなものであって、勿論それは人間の目には見えません。
 写真に写すことは出来ます。

 そしてまたそれが、不思議なことに、身体機能を果たす要素ではなくて、
寧ろ大脳の中の細胞、神経細胞、そういったものの集まりではないかと私達も考えるのです。
 ですからそれは、原子というよりも、原子に分解してしまえば、
もう人間の今迄用いて来たような思考表現能力というものは失われますから、
やはり分子レベルで残っているのではないかという事が、私達討議の結果判明したようなことです。

 勿論、分子レベルといっても空気位の希薄なものであって、数も少ないものであろうと考えます。
 詰り、余分な物はすべて取り去られて、しかも必要不可欠な要素だけが残っている。
 分子だけが構成要素として残っている。
 そしてそれが生前に色々な機能を果たしていたそのままを再現し、思考、意志、
言語表現に何等差し支えのない生活を四次元に於て、ここ天上界に於て果たしているという事は、
私達にとっても非常に驚くべき現象であり、
又あなた方にとっては信じ難い事でもあるかも知れません。
 
 特に科学者にとっては、科学的に立証されなければ、
色々な検査器具を通して、探知器具を通して、
或いは数字の上でそれが証明されなければ信じ難いといった、
そういった人々も多くいられると思います。
 しかし事実は事実であって、私達はこの永い永い年月、
三億六千万年という年月をも生き続けて来たのであり、
そして今後も何千億年生きるかも分からない。
 そういった状態でありながら、少しも機能の変化は無く、歳を取ったというような事も無く、
魂となった状態のままでずっと生存し続けているということは、
これは驚くべき現象と言わねばなりません。

 又、その霊体としてのエネルギーは何処から取り入れるかと申しますと、
私達が何かをしようと意志する、そしてその通りに行動する、
即ち大脳の機能を働かせると、自然にそのエネルギーが意志に伴って吸収されてくる訳です。


 そのメカニズムは何であるかと言いますと、
まず私達に考えられるのは、直径5cmという霊魂の塊の中に凝縮されている分子、
それは一つの磁石の役割りをし、電磁場の役割りをしている。
 そして、私達が色々思考したり、言葉を用いたり、行動したりする時に、
そこに生前にあったような活動電流が流れ、
そして反射的に機能し、反射作用が機能し自然にエネルギーの交換が行われる、
そういったものであろうかと思われます。

 又、分子と申しましても、ナトリウム、或いはカリウム、
そういったものを含んでいるという事は最早無いと思われます。
 そういったものは、空中で消失され、
ですからそれによって生ずる電位差によって、活動電流が流れるという事では無く、
即ち生体の思考、自己表現に際しての大脳の活動、そういったものとは違って、
いえ、その機能或いは作用が違って来るのではないかと考える次第です。

 その違いと申しますのは、
最初の頃は少しは電位差というものがぎくしゃくしていたかも判りません。
 しかし、まず自分達の意志がしっかりしていて自己を表現しようとする場合に、
それを意識せずに行うと、そこにやはりエネルギーの交換が行われ、
自然に電位差が起きるのではないかとそういうふうにも考えられます。
 或いはそのままエネルギーを吸収し、又放出する、
そういった形で自己表現が為されているのかも判りません。
 そういった事は、未来の科学者の証明を待たねばならないと、私は思っております。

 又、霊体が霊体である場合、そのままの形でいる時には人間の目には勿論見えません。
 そして又、不便な事には霊体にも互いの形は見えないのです。
 と申しますのは、私達人間は、生きていた時も、霊体となってからも、
それは生前の反射機能の条件反射の存続ですから、

物を見る、即ち光のエネルギーが網膜の感覚細胞に対して、刺激となって生ずる感覚、
そういうものには限界がありまして、虹の七色、即ち人間の目に色となって見えるもの、
四千オングストロームから七千オングストローム迄、
その限界の電磁波しか色や形となって人間の目には映じてこない訳です。

 それと同じ条件反射を霊体も備えておりまして、
生きている間に見えなかった物は、霊体になっても見えない。

 それは機能は同じなのであります。

 又、霊能者が霊道を開いて常人の聴覚よりはやや優れた感覚を持っている場合、
非常に微細な物音に対して意識の声というような小さいエネルギーに対しても、
ちゃんと反応するようなそういった能力を備えている人間は、
天上界に上がって霊体となっても同じような能力を備えており、
生前に霊能者でなく霊道が開いておらない人間は、
天上界に上がって霊能者と同じ能力を持っているかというと、それは少し疑わしい訳であります。
 案外死んでからそういった能力を備えるのは非常に容易く、
霊同志の意識交換、意識での言語の交換というものは容易に行われるのかも知れません。

 さて、その霊体が互いに見えないということでありますが、
霊能者の前に色、形を伴って霊体が自分を見せる場合には、
生前の自分の顔形、或いは記憶している自分の衣装、
そういった物はそのまま自分のあがままで変化して見せることが出来ますが、
自分以外の、例えば動物に化ける、化身する、そういった場合にはそれは無理なので、
そのままそっくり変わるという事は不可能でありますから、
例えば私ミカエルに悪霊が化けようと思っても、
直ぐにその化けたままの形が悪霊の素顔に戻ってしまう。
 そういった場合が多いのです。

 それを防ぐ為に悪霊のやっている事は、
長い間ミカエルとしての形を現しておく為に、
恐らく幻燈か映写の様にエネルギーを投影する。
 そういった形で人間の意識下に、網膜にその映像を映して見せる。
 或いは空間にそういった幻燈をスライドのように映像を映して見せる。

 そういった事をやっているのではないかと思います。
 実際私達もそういった事は可能であるという事は既に知っております。

 以上のような事が、最近私達がいろいろ討議を重ね、霊体自身の構成、
並びに能力というようなことについても結論を下した訳でもありますが、
こういった事も何時か科学というものが、
四次元の世界が三次元に存在するものであって、
電子などの素粒子研究を行うと同じく、
霊体というものを何らかの機会に被験体として登場させて、
人間と霊体が話をする、そういった形でテストをする、能力をテストする、
霊体の存在を確認する。
 そういった未来科学が現実のものとなって欲しいと私達は常々望み、
そしてその希望を持ちつつ、現在はそれが叶えられていないままに、
霊能者を通じて私達の希望や計画を皆様にお伝えしたいと思い努力している訳です。

 今日は随分長い現象になりましたが、
何時ものようなメッセージではなくこういった講議のようなものの形なので、
まず物を読んでいるとか、暗記しているとか、そういった中傷は外部、
内部の心ない人々によって為されることはないであろうと思い、
又これが一つの千乃様の霊能を証明するものとなって欲しいと望んでいるものです。
 長い現象でしたが、これをもって私ミカエルの現象を終わりたいと思います。
                  一九八一年十月十八日 (現象)千乃裕子

 天の現象と霊体の構成(補足) 千乃裕子
 千乃裕子ですが、ミカエル様にご依頼を受けて、
ミカエル様の現象の時にお忘れになった事を一つ付け加えさせて頂きます。
 園頭氏が手紙の中で消滅というのは高次元の霊が言う事ではないと断言してこられましたが、
消滅というのは今更に始まったことではなく、
聖書の中で多分ヨハネの黙示録だったと思いますが、
"二度目の死を懼れよ"というような事を二度程言っております。
 それは土田さんも言っておられましたし、探せばその箇所が分かると思います。
(私はまだ見ておりませんが)又合体という事も、
天国シリーズで初めて天上界が言われたのではなく、
外典偽典の中で既に"人の中に入り込む霊"とか、
"入ってしまう魂"とか、そういう現象がございました。
 正法者の皆様は御存知と思います。色々お勉強されておりますから。
 でも外部の方、GLA関係の方々は知らないからそういう事を言うのだと思いますが、
消滅というのは、
一旦人間の体を持っていた人が死を迎えてそれから霊魂として存続するのではなく、
その霊魂が天上界から裁きを受けて取り上げられてしまう。
 即ち霊魂の死を迎えて永遠の生命を与えられない、そういう事であるということです。
 そしてこれは最後の審判であるから、審判の時期であるからそういう裁きが下るのであって、
それまでは永遠の生命というよりも霊魂のままで生かされてきた、とそういう事なのです。
〖注
"第二の死" ー ヨハネ黙示録第二十章十三~十四節、第二十一章八節(新約聖書)
"合体" ー 人の中に住む魂 ー パウロの黙示録第十四章(新約外典)〗

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法