現象テープ№27 「正法流布について」
 80年8月11日 ガブリエル様現象(霊媒 土田展子)
(「天上界メッセージ集・続(86年1月初版)」92頁掲載)
 私はガブリエルでございます。
 今日は遠路はるばる来た方と、招いて頂いた方が同じ位の人数ということですが、
私達は嬉しく思っております。どうも有難うございました。
 正法流布について、お話をしたく思います。
 
 正法者の中でも、その中で正法流布の為に働く人は、まだまだ少ないというあり様です。
 何故でしょうか。
 正法が素晴らしいと思っても、
それは仏教的な悟りしか得られない方が多いからだと思います。
 それは日本が仏教的な土壌が多いということもあるでしょうが、
それにしてもキリスト教のように進んで自分の身を投げ出して、
正法流布の為に働くということが、余りにも少ないようです。
 自分自身の悟りを得る為よりも、寧ろ人の悟りを得る為に働いてあげなさい。
 そうすればあなた自身も悟りが深くなるでしょう。
 ユートピアとはそのようなものです。
 一人が悟ったからとて何のことがありましょうか。
 ユートピアというのは、一人の偉大な人物がそれを招くのではありません。
 一人一人の努力に依ってそれがなされるのです。

 
 努力とは何か。それは学ぶ努力です、正法流布をする努力です。
 学ぶ努力はさておいて、正法流布の努力はとても厳しいものです。
 安穏に暮らしていた者にとっては、想像も及ばないでしょう。
 書店開拓、ビラ撒き、いろいろ方法はありますが、
 それのどれ一つとして、必ず成功するとはいえないのです。
 成功する場合もありましょう、しかし今の段階に於ては、そうでない場合もあります。
 しかしそれはどの場合でもそうでした。

 イエス様はどうだったでしょうか。あの方はたった一人で死んで行かれました。
 それを広めたのは弟子達です。弟子達はどうだったでしょうか。
 弟子達は生前のイエス・キリストを心から信じることはありませんでした。
 心の片隅にどこか疑いがあったのです。
 イエス様は、敢てそれをあまり仰しゃいませんでした。そのような方であったのです。

 無理を強いても、その人の心に流布の心、
流布の気持ちに歪みが入ればそれは何にもなりません。
 流布する者の心に歪みがあれば、それは流布される者にも伝わってしまうからです。
 そのようなものであってはなりません。
 流布する者は、心の中に純粋な、正法に対する信頼がなければならないのです。

 まだ自分は悟りがないから、まだ自分は勉強中だから ー 
そのようなことは、許されません。
 それは天から見れば甘えの他は、何も見られないのです。お解りでしょうか?
 
 正法流布とは厳しいものです。この現代に於てはましてやでしょう。
 霊の存在は信じ難く、神に代って登場した科学のみが強要される現代です。
 その科学さえも、行き詰りを見せようとしている今、
宗教と科学の一致をモットーとする、私達が立ったのです。

 曾て科学というものは、宗教に対する信頼が失われた時に、
神に代って、神の概念を変えるものとして神の代りを努めてきました。
 科学に対する信頼は、曾ての人類の神に対する信頼と同じなのです。
 神は何故死んでしまったのか。
 古来からあった神が何故今は通用しなくなってしまったのか、
考えるテーマはいろいろあるでしょう。
 正法は正に多岐に亘ったテーマを含んでいます。
 人それぞれに、向き不向きがありますから、それぞれでテーマを決めて、
正法のフィルターを通して研究してみると良いでしょう。

 正法流布の為に、自分に自信がない人は、自己確立が進んでいないのです。
 何故、自己確立が進んでいないのかお解りでしょうか。
 それは正法に対する確信がないからです。
 霊のことを言うと人に笑われはしないだろうか、そういう心が必ずあります。
 そのようなものであってよい筈がありません。
 私達はこうして現に存在しているのであり、
あなた方も又、こうして存在している、これは同じ事実なのです。

 
 流布の活動は地味ですが、それだけに私達の見る目も大きいのです。
 派手な仕事よりも、地味な仕事をするものの方を私達は重く見ます。
 派手な仕事ならば誰にでも出来るのです。
 ですが正法の流布活動、ビラ撒きや書店開拓ということは、
誰にでも出来ることではありません。
 それは、天上界と正法に対する信頼が絶対な者のみが出来るのです。
 一件や二件、失敗したからといって何のことがありましょうか。
 
 心が挫けそうになった時は、イエス様のことを思いなさい、ブッタ様のことを思いなさい。
 あなた達の偉大な先輩なのです。あの方達を、メシヤとして崇める必要はないのです。
 正法者とはそのようなものです。
 あなた方の先輩だと思えばいいのです。先人達は、偉大な足跡を残してゆきました。
 そしてあなた方も今、その足跡を記そうとしているのです。
 今はまだ、それが解らないかも知れませんが、時が経てば必ず解るでしょう。
 

 今、あなた方は無駄な事をしているのではないか、このビラ撒きは失敗なのではないか、
と思うことがあるかも知れません、ですがその一歩一歩こそが大切なのです。
 小さな一歩は大きな一歩になるのです。地味な仕事を続けなさい。
そうすれば必ず広まるでしょう。
 それは私達が確信を持って言えるのです。
 巨額の金を投じ、沢山の人を動員した宗教ほど早く滅びます。そのようなものなのです。
 寧ろたった一人で始め、そして、第一代の教祖が死んだ時には信者が少数に過ぎなかったが、
その後に広まるというケースが多いのです。
 私達の、これは宗教ではありませんが、そのように肝に銘じて置いて下さい。
 今は解らなくとも、必ず解る時がやって来ます。それはあなた方に於てもそうです。
 今以上に、天国シリーズが正しかった、天の存在は間違いないと悟る日が必ず来るでしょう。

 誰の心の中にも天上界と私達が存在するように、
私達の中にも、あなた方一人一人が存在しているのです。
 あなた方は、敵の迫害に遭い、言葉のつぶてを投げられようとも、私達が傍らにいます。
 あなた方は決して一人ではないのです。覚えて置いて下さい。

 又、正法者同志もそうであらねばなりません。
 私達が、あなた方に対して接するように、
あなた方も正法者同志、暖かく接し合わなければなりません。
 私達は時に厳しい言葉を言い、叱咤しますが、それは愛に他ならないのです。
 それは、叱られたあなたに対する信頼と、人類全体に対する愛情があるからです。

 あなた方一人一人に依って、人類に広められてゆくのですから、
あなた一人を叱ることに依って、人類全体を目覚めさせることにもなるでしょう。

 そういうものです。

 それでは、これで現象を終わりたく思います。流布活動頑張って下さい。私達も頑張ります。
 どうも有難うございました。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法