現象テープ№40 「天上界からの苦言」
 83年7月10日 イエス様現象(霊媒 谷田三枝)

(「天上界メッセージ集・続(86年1月初版)」96頁掲載)
 私はイエスです。
 皆様、今日この会場にお越し頂く事に大変努力を払われた方も多かったと思います。
 私達も、今悪霊との最後の闘いの中で、日々、あなた方と共にいや、
 あなた方よりもっと厳しい環境に置かれていると言わねばなりません。
 それは、私達が常に生命の危険に身を晒しながら、
あなた方を守護し、指導し、そしてユートピアにする為、働いているからです。
 これは、あなた方に何も私達の仕事を評価して頂きたいという為に、
今お話ししているのではありません。
 それが、私達の喜びであり、人類がこの地球に誕生して以来、又私達がこの星に来て以来の、
天上界の方達の夢であり、且つ夢で終わらせてはならない、私達の一大事業なのです。


 私が曾てこの地上に於て正法を説いておりました頃は、まだ人々の心は清く、正しく、
素直な者が多かったのです。しかし今はどうでしょうか。
 あなた方は、今私のこのメッセージをお聞きになられても、
どれ程あなた方の心に訴えるものがあるでしょうか。
 又、あなた方が、「天国シリーズ」、並びに「セルメスシリーズ」に出会われた時の

あの新鮮な驚きと、又それに値する感動と、その決意を、
現在
(いま)も持ち続けておられる方が果して何人おられるでしょうか。

 こう申し上げますと耳の痛い方もおられると思います。しかし、それは已むを得ないのです。
 何故なら、その方達は、既に自分はもう、私達と同じ段階まで、精進、修行したと、
自らの自惚れがそうさせているからです。
 己の眼を曇らせているのです。お解りになるでしょうか。
 私達も永い間、自己の弛(たゆ)まざる精神の研磨、錬磨によって、現在の状態にまで向上 …
いや、まだまだこれから続けなければなりません。
 しかし、正法を知って僅か、五年や十年で、
それを達し得たと思うのは愚か者と言わねばなりません。

 世の中を見てみなさい。
 あなた方、正法を学ぶ者が一般の人々と、何処に差を見出すことが出来るでしょうか。
 精神の決意、又、実行力に於て、

あなた方より遥かに優れ、優っている者が数多くいるではありませんか。
 それなのに、何故、あなた方は現状から自己を打開し、

又向上する為に努力を払わないのでしょうか。
 努力をしないのですか。
 考えるということを忘れたのですか。

 考える、ということは以前にも、私はクリスマスのメッセージで伝えた筈です。
 考えるということ、常に考え続けなければならないということを、お忘れではありませんか?
 今日、今、この場で如何に考えようとも明日からそれを忘れては、何にもなりません。
 又、今迄の各自の生活を振り返ってみなさい。
 日々、あなた方は他力的な、依存的な生活態度を少しも改めていないではありませんか。
 自ら進んで何かをしようとするのではなく、
誰かの指示を待ってから行動を起こしている人が多いではありませんか。

 そのようなことで私達と歩を共にして歩いていると思うのは大間違いです。
 先程ガブリエル様も申されましたように、これからは、
あなた方に今迄よりも尚一層厳しく接したいと思います。
 又、千乃裕子様に対してあなた方の批評とは言い難い
感情的、私的、怨恨と申し上げた方が宜しいかも知れませんが、
そういう個人的な感情に依ってのみの中傷、暴言が
まかり通っているように思えてなりません。
 それを何故あなた方は喜んで、しかも好んで身に付けようとするのですか。
 私には理解出来ません。
 そのようなことで一つの物事が成し得るとお思いですか。よくお考え下さい。

 今年は、何時ものようにでなく、七月という暑い時期にこの会を開いて頂いた事、
又、このような形で皆様と再びお会いすることが出来て、私は喜んでおりますが、
今、申し上げた事は私達にとっては一番気掛かりな事なのです。
 
 流布活動をして、書店開拓をして、友人、知人に話して、
一体何人の者がこの集いに集まって来ておりますか。
 その僅かしか集まらない人の中で、何故、疑心暗鬼が飛び交うのですか。

 そういう感情を持ち続けるということは

即ち私達天の者とは意を異にしているということであり、
又私達が一番軽蔑する感情であり、又行動であり、意志でもあります。

 
 この意味がお解り頂けた方は、今日からそのような己の心を戒め、
又少しでもそのような妬ましい心が起こったら、自らを恥じなさい。
 そして、今迄自分が気付かずに周囲(まわり)の人を傷付けてきたことを深く反省しなさい。
 如何に善行を為そうとも、その行う者の心が醜いのでは、人の心は打ちません。
 又人を動かすことも出来ません。
 そして一番肝腎なことは、誰の心も救えず、又自らも救えないのです。

 よいですか。このような機会をただ淡々と聞いているかも知れません。
 しかし、私達とて、毎日を自己の生命の許す限り、そして悪と闘っている限り、
何時どんな危険な目に遭うかも解らないのです。
 そこの所をよくお考え頂き、又私達の言わんとすること ー
あなた方のこの地上の人々が本当に心から幸せになって頂く為に働き、
その事業 = ユートピア建設、それを成し遂げよう
ー という決意を再確認し、
又己を叱咤激励して努力して頂くことを、ここにお願いするものです。

 それでは私のメッセージはこれで終わらせて頂きます。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法