第三章 天使の章

 (二) ガブリエル大天使
 読者の皆様のみならず、地球上のあらゆる人類が、
エル・ランティ(エホバ)様及び九次元の方々の裁きの手にて最後の審判の被告席に座し、
その裁きを現在受けつつあることは、
この本の第一章にてミカエル大天使長様が正式に発表なさいました。

 何故ならばこの審判の最初にして最後の目的は、聖書に予言されてある如く、
この末法の世に罰すべきは罰し、赦すべきは赦して新しき世紀を迎えねばならないからなのです。
 古今東西の歴史を通じて人間が犯してきたありとあらゆる罪、
その罪状は計り知れぬ程の多種多様のもので、許し難きは既に罰され消滅されました。
 極悪非道の罪はそのまま放置しておくと、天上界の徳を汚し、霊域を汚すことになるからです。

 これは昨年からの地獄の開放と時を同じくしてケースバイケースで行われてきたので、
地球上全域は、末法の世に生き、死んだもの、同時代に生を享け、死んだもの、の魂が
日々五万人は世界各国を合わせて出ており、
(戦争が今も行われている国があること、貧困、飢饉、薬害、公害、などに因る死亡を含みます)
未だに地獄があるが如き様相を呈していますが、
それは死者の魂がその過してきた時代を反映し、魂の修業が出来ていない
悪霊、地獄霊、浮遊霊がまだまだ増えている状態だからです。

 地獄とはそのような魂の処置をめったにせず、
三千五百年から五千年の間、全体としては手を付けずにいた、
その場所に種々の迷った霊が閉じ込められ、又集結し、一つの霊の国を形成していた、
それは各国にありましたが、そのような所を指し、
それぞれに支配者とその部下達、一般の何も解らぬ死霊とが群を成していたのです。
 そして世界中のあらゆる国から地獄を開放し、
強力なサタン及び悪霊、邪霊、害をなす地縛霊、死霊の類を消滅致しました。
 と一口に言っても、恐ろしい程の悪霊と全地球上の善霊が戦わねばなりませんでしたが。
 そして漸くそれらを滅し、
今ここに初めて世界中の地獄は無くなったということを報告致しましょう。


 今人類に害をなし、人々に悪の行い、残酷な所業をなさしめているのは
最近まで生き残っておりましたベー・エルデのサタン夫婦、
及びその配下の唆(そそのか)しによるものであることが明らかになっております。
 これらの支配していた超能力を誇るサタンなどは、この二月十三日まで生き続け、
第一番目の書では発表しなかったのですが、私達と力を互角にし、勝負がつかず、
実は昨年の戦いの時以来GLAに逃げ込んでいたのです。

 そこから"サタンの宣言"などを、つい最近まで出しており、
ミカエル佳子嬢は魔の仲介者として各会員にサタンの息吹きと、死の憑依を伝播していました。
 G会は完全にサタンの王国と化していたのです。
 サタンや超能力を備えた悪霊は、支配する者が善人であろうが、魂の修業者であろうが、
牧師であろうが、僧侶であろうが、心を浄化させる為日々努める者であろうが、
差別も容赦も致しません。

 そして遂にこの二月二日、最終的に千乃裕子様とそれを守る私達を全兵力を投じて攻撃し、
再び天上界を二分する死闘が始まりました。
 高橋信次氏は千乃裕子様に対し、その戦いの最中、巧妙に暗殺を試みました。
 勿論私達の目を逃れよう筈はありません。撃退され、その後、幽界に落されました。
 実はこれは二度目の暗殺未遂だったのです。
 一度目は昨年の五月、同じサタン夫婦との争いに向こう側に加担致しました。
 しかしその時も、又この度も許されました。情状酌量による特赦でした。
 そして今度こそ永遠に、二月十三日午前十二時半にサタンは滅され、
 その配下もアステリヤもギュンタームンクも永遠に生命を取り上げられ、
もうこの大宇宙に存在しなくなりました。この度の戦いは十日間続いたのです。

 私達天上界も、その半数の貴重な魂の生命を失いました。立派な方々ばかりです。
 私達と幾星霜共に過し、共に努力し、共に魂の修業をし、共に慰め合った方々ばかりです。

 しかし死者は日々出ますから、私達はその補充をし、各次元のメンバーは大幅に一新されました。
 この度の戦力と今までの功績の故にミカエル大天使長様は新しい大王として、
即ち天上界の最高権威として、エル・ランティ(エホバ)様が退位されると共に
来る七月より就任され、職務に就かれます。

 ラファエル大天使及びウリエル大天使はその時より大王補佐に昇格され、
私を含む他の四大天使並びにアポロ、最澄、空華、聖観世音様の十人はそれぞれ九次元に上がり、
その能力を与えられます。
 ベー・エルデの大天使長エル・ビッテルナ・ピラッティライラ公爵(テリエル様)は
よくその職務に応じ、私達に助力され、役目を全うして、九次元に昇格されます。
 昨年以来続けてこの天上界を助力下さることをお願い致しました。
 元九次元のお三方は宇宙界に上がられます。
 従って、宇宙界(九次元より一つ上の段階です)には
これからエル・ランティ(エホバ様)とミカエル様、
ブッタ様、イエス様、モーセ様がおられることになります。
 新大天使長は天使カルエルが成り、
大天使にはそれぞれ天使パルエル、アルエル、ダニエル、セリエルがなり、
マーハー・モンガラナー(レンエルと改名)、ペテロ様(ペテロエル)、
不動明王様(ラーエルと改名)が加わって、この度は七大天使、
即ちカルエル大天使長共に大天使は八名となります。これも就任式は七月初日です。

 九次元で亡くなられた方は、エル・ソラッティーヤ王、エル・マリエンヌ様、
系図に載せてありながら、ここに記述されていない方々は
消滅されたダビデ・カンターレ子爵、その妻ヘレナ・カンターレ、
そして他の方はベー・エルデ星におられます。
 高橋信次氏は第一章にてミカエル大天使長が正式に発表されました如く、
この四月二日午前五時十三分その度重なる裏切りの故を以て、
永遠の生命を取り上げられ、この宇宙に存在されなくなりました。
 
 エル・ランティ様に比べ、ブッタ様に比べ、
イエス様に比べ、モーセ様に比べ、他の如来界、菩薩界の地上に崇められた方に比べ、
その生前は遥かに恵まれたものであり、財を成し、裕福な人間として、
たとえ幼児は一農家の生まれで貧しく育ったとはいえ、天上界のあらゆる祝福と恵みを得て、
その数も幸運な七人という兄弟と妹様の中に、自由な想像の世界に遊ぶことも、
又友人同士の楽しい集いに時を忘れたり、心は豊かに大きくなられたのです。
 病身ではありましたが人の愛と慈悲、神の愛と慈しみ、地の利を多く受けて成長されたのです。
 それが生前の大きな成功となり、メシヤと崇められるまでの徳を養うことになりました。

 しかし人の一生は儚(はかな)く、生老病死の域を超え、
神秘のベールを通り抜けて素晴らしい天国に迎え入れられ、
美しい鳥の歌声を聞き、人々の語る徳の言葉に聞き入ったのも束の間、
地獄霊の処置、ルシエルの帰還やルシファーの改心と赦し、
そしてサタンとの戦いが開始され、心の休まる日もなくなりました。

 そしてその間心に芽生えた偽我に天上界を裏切り、それが赦されて後、
次元を一番下の界にまで落され、その後情状を酌量され如来界に帰され、そして再び裏切り、
その度重なりから遂に永遠の生命を失うまでまことに数奇な運命となりましたが、
私個人としての意見を申し上げれば、
これはまことに生老病死を超えた一人の人の生涯と申さねばなりません。
 天上界の権威に反抗したが故の処罰であり、
魂の修業が正しく行われていなかったことの証にもなるものです。

 一人高橋信次氏のみならず、今までも高次元にありながら、
天上界の法に触れ、その反逆的な態度により罰せられ、
生命を取り上げられ、即ち永遠の生命を奪われた者は何人かおります。
 しかしそれは世を騒がせる為、発表されませんでした。
 一つの社会があれば、そこに自ずから互いに住みよくする為
約束が出来、規則が出来、法律が出来ます。
 それを破るのが罪なのです。

 天国にも上下の区別があり犯してはならぬ規則があります。
 高次元の霊に反抗することは許されておりません。
 低次元の霊が三次元で高次元の名を騙ることも、申すまでもないことです。

 そして余程の奸計を用いぬ限り、その法の網をくぐることは勿論難しいのです。
 能力のある者、智慧の一際(ひときわ)秀れたる者の集団ですから。
 最高権威に反して、その指示通り行わぬ者は想像し難い罰を与えられるのです。
 天上界は徳の高さにより次元が異なり、
そして徳高き人の犯す罪は、その罰も一際厳しく、極刑が科せられるのです。

 それは当り前のことです。

 このように己に厳しき人の集まりであり、
互いに法を犯すことなきよう厳しく律していられる方々ではありますが、
それだけにその慈悲と愛は一層大きく、豊かにその対象となる人々、動物、植物に注がれます。
 水の如く、太陽の光の如く。

 「誰でも私に付いてきたいと思うならば、
自分を捨て、自分の十字架を負うて、私に従ってきなさい。
 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、
私のため、また福音のために、自分の命を失う者は、それを救うであろう。
 人が全世界を儲けても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。
 また、人はどんな代価を払って、その命を買い戻すことが出来ようか。
 邪悪で罪深いこの時代にあって、私と私の言葉を恥じる者に対しては、
人の子もまた、父の栄光のうちに聖なる御使達と共に来る時に、その者を恥じるであろう。」
                      (マルコ福音書第八章三十四節~三十八節)

 この如く、高橋信次氏も、又今までに罰され、生命を奪われた方も等しく
己の自己保存と我欲の為却って生命を失い、天上界から消えてゆかれましたが、
イエス様の愛の許しが豊かにあり、
ミカエル佳子嬢、奥様、その他ご家族の方々は、その死で以て贖われ、
たとえ人間としての死を経るのは必定であっても永遠の生命は与えられ、
GLA及び彼等を知る人々を誤導したとはいえ、その所業は知らぬものの業にて、
赦されるべきであるとエル・ランティ様が発表なさいました。
 但し、天上界に上がられて、再び高橋信次氏と同じ罪を犯されるならば、
又同じく裁かれ、永遠に生きることは叶えられなくなるでしょう。
 これにて終ります。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法