第三部 神から授けられた正法
第三章 正法に生きる
 正法の悟りとは、実践とは、流布とは。

一節 正法の道
現象テープ№7 ①「『天国の扉』出版お祝いの言葉と共に」全文
77年12月1日 ミカエル大天使長様現象

「皆様の今までのたゆみない努力と惜しみない協力によって、天国の意志と、
そしてあなた方善の心を持った人達の意志によって、出来上がりました「天国の扉」の出版祝いに、
天上界の私達があなた方にメッセージを送ろうと思います。

 始めは私ですが、あなた方もご存じのようにこの本が出版されるまでには、数々の方々の犠牲と、
そして下積みの努力がありました。
 まず始めはベー・エルデから、一番最初に来られた「エルデン(の園)」の時から
その努力は始まって、その努力は唯今までも続けられております。
 イエス様、ブッタ様、モーセ様、何よりも高橋信次先生、それらの方々が心血を注ぎ、
築き上げてきたものが、次々と崩壊されていった時、

私達天上界はやるせない怒りと悲しみを覚えました。

 しかし一度は滅びても、直ぐ善の心は誰の心にも蘇って参ります。
 同じように私達は、もしもの時にと用意しておいたあなた方、いわゆる正法予備軍がこのように
高橋信次先生以上に活躍されていくであろうということは、

私達にとっては予期しなかったことでした。
 ですが、あなた方は、この「天国の扉」が出版された以上は、それなりの自覚と責任を持って、
これから行かなくてはなりません。

 サリエル大天使の生まれ変わりである千乃裕子さんが、もしこの世から早くに他界した場合に、
次の正法の灯を続けて守ってゆくのは、あなた方高校生であり、その為にはあなた方も今から
千乃裕子さんと同じように人生勉強と、それから一般の勉強も頑張ってして貰わねばなりません。

 又、あらゆる人々を感動し、そして共鳴させる為には、それなりの豊かな人間性が必要ですし、
その為には何よりも自分に素直になることが一番です。
 自分に素直になること、いえ自分にだけでなくすべての場合に素直になることが、
悟りに於て一番の早道であり、素直になることをしなければ、どのような賢い頭脳を持っても、
どのように沢山のものを知っていても、悟ることは最早無理であろうことを知っておいて下さい。
 あなた方(高校生)の年代から素直な美しい心が失われている人を何人も私は見て知っています。
 ですが、何時の時代になっても、いくつになっても
素直さというものは持ってなくてはなりません。
 そうでなければ、あなた方は人生に於ての敗北者となってしまうでしょう。


 これからあなた方の身に苦しい試練が待ち構えているかも知れません。
 もう泣きたくてどうしようもなくなって、頼るものがなにもない、
私達でさえ協力出来ないということが、出来てくるかも知れません。
 ですが、あなた方は負けてはなりません。
 あなた方にあるのは、真直ぐな天へと伸びている正法の道であり、
それ以外にはあなた方には、 というよりも人間のあるべき道はないのです。
 すべての人間の歩むべき道は天へと向かって伸びている正法の道であり、

その道は永遠に限りなくあなた方の前に開いて待っているからです。
 その道をなくしては、最早私達の存在はあり得ません。
 ですから、どんなに厳しい試練が待ち構えていても、どんなに厳しい目に会っても、
決してあなた方は挫けてはいけない。
 あなた方は一度正法という光を目にしてしまったのだから、決して道を逸れてはなりません。

 私達はあなた方に辛いことが起こるであろうことを予測しています。
 ですが、私達は敢てあなた方を助けないことがあるかも知れません。
 ですが、あなた方は決して負けずに正法の道を歩いて下さい。
 それが私達の唯一の願いです。

 人は誰でもある程度の苦労をしなければ、人格者となることは出来ません。
 あなた方はそれもご承知のことだと思います。
 あなた方が世界に出ていって、これから恐らくは苦労するでしょう。
 そして、又、親御さんの反対に遭うかも知れません。
 ですが、あなた方の人生は、あなた方のものなのです。
 あなた方のものであるということは、あなた方が作っていかなければならないということであり、
その為には正法の道を歩くしかないのです。

 あなた方は、人間のあるべき道は正法の道しかないということを既に知っています。
 ですから、正法が正しいと思うなら、あなた方の信じていることが正しいと思うなら、
 この道を真っ直ぐ歩いていって下さい。
 そのことは、「天国の扉」の出版を境に、今日はっきりと私はあなた方に啓示します。
 短いようですが、私の、私個人というよりも天上のミカエル大天使長としての
あなた方へのはなむけの言葉です。」

現象テープ№28 「自己犠牲について」より
 80年9月14日 ミカエル大王様現象

あなた方が真に強い人間になりたいと思い、そして正法者になりたいと思い、
天上の善霊の仲間になりたいと思うならば、まず、明日から自己犠牲を試みなさい。
 手を汚すことを厭う
(人に尽くすことなく尽くさせようとする)人間に進歩はありません。
 恐れることなく、突き進めばいいのです。



"正法に生きる"
現象テープ№33 「天上界による質疑応答(慈悲について)」より
 81年9月13日 ガブリエル様現象

「自然界にも輪廻というものがあります。
 自然界の輪廻とはどのようなものを言うのか。
 自然界の輪廻でさえ、同じものが生えることはないのです。
 同じ種類の種子ということはありますが、同じもの(生命体)ということはありません。
 何故同じ種のものが生き続けるのか、環境の下で生き続けるのか、考えたことがありますか。
 輪廻を考える場合は、そこから考えて下さい。
 何故、生き続けているのかということに関わって来るでしょう。
 何故自然界は動いているのか。
 例えば分かり易い例を取れば、海に魚がいます。海草が生えています。海水があります。
 それが一つでも欠けたら、自然界はどうなりますか。バラバラに狂ってしまうでしょう。
 お互いに存在していくということは、お互いが必要となっていることです。
 必要であるが故に、存続していっているのです。それが輪廻の原点です。
 あらゆるものは、永遠に進化し続けねばなりません。永遠に続いていくのです。

 それを輪廻と言います。

 それでは問題を人間に戻しましょう。
 何故人間は輪廻するのか。
 この場合、私達が言う正法の輪廻とは、天上界の者がそのまま生まれ変わり、
その者の意識を持ち、生き続けることではありません。
 もし人間が輪廻する必要がないならば、人間は一世代で途絶えてしまうでしょう。
 何故私達は生き続けているのか、それは人間が必要だからです。
 自然界にとり、人間が必要だということ、或いは人間同士にとり、
お互いが必要だということから来ているのです。

 あらゆるものの根本は、必然性から来ています。
 そうならなければならないから、そうなっているのです。
 原因を突き詰めなければならないということは、そこから来ているのです。
 物事の本質を掴まなければならないとは、どういう事を言うのか、
ここにも繋がってくるのです。
 物事の本質を究めるということは、
どうして物事がそうなったかという必然性を突き止めることにあるのです。」

 環境に適応する為に種が生き残ろうとした、
その生命の意志の現れが進化であることが解明されてきましたが、
そのように進化して存続することが自然(環境)の存続に必要であるということです。
 初めて生命が生まれた地球の生成時期は過ぎ去ったのであり、
その後の環境変化で無から新たに生命(種)の生まれることはない、
今存続する種の進化しか生存の道はないということであり、
変らざるを得なかった自然(環境)の中で生きるしかない種は、
適応する能力を得るしかないのであり、
自然(環境)が如何に変わろうと、自然(物質存在)の法則は不変である、
その法則を見出し、その法則を辿るしかない自然に働きかける(共存しようとする)心は、
自然の法則に徹する心しかない、そのような心を見出した神々が、
それを見出せないでいる人類に人の生きるべき法として伝えられたのが
正法なのだと思います。
 自然の生命に意志と呼ぶべきものがあるとすれば、生きるということ、
それがすべてであり、それを支えている法則、天上界が自然に見出されたものが、
互いを生かす愛であり、その心に生きようとすることなのだと思います。

 それを理解する心を人間は育てなければ、
その愛の生きる心を動物が持つように持つことが出来ない。
 意識せざる本能であろうと、法に生きるが故に尊い、
動物にない意識を以て、愛を拒み自己愛に生きる心を天上界が悪魔の心であると、
(研磨によって)滅すべきものと教えられました。
 天上界の伝える愛が神の愛を証し、この世のいう愛が神の愛を貶めている、
それを悟れない世の心は偽我という悪魔の心であることを教えられました。

天上界からのメッセージ - 神から授けられた正法