"善の意志とは"

「天国の証(78年8月初版)」パヌエル様メッセージより
「何時の世紀、何時の時代にも宗教は日常の生活から切離されたことはなく、
科学者と雖(いえど)も、究極に於ては自分達の力及ばざる神秘の世界が存在し、
三次元の常識では計り知れぬ謎が、
あたかも真理の発見を待つが如く人々にその世界を匂わせているとそう解釈されてきました。

 そしてその神秘のベールが今降ろされ、謎の世界が明らかにされているだけなのです。
 昨今の現象は原始宗教の名残りでも何でもなく、
昔から常に隣接していて人々の側に在った ー その世界が明らかにされただけなのです。
 それが余りにも一目瞭然に目の前に在るが故に信じ切れないのでしょう。
 日本の科学者は尚も、その奥に未開発の探求されざる神秘の世界があるのではないだろうか、
と疑っています。
 何ゆえ今まで求めてきた神が人々の前に現れた ー
のに、それに対し一言も発言をせず、半信半疑のままでいるのか。
 それが私には不思議でなりません。

「私は『天国の扉』が世に出た時、多くの科学者が先を争って読み、
少なくともそこに啓示されたことによって、
科学する者の心構えが変ってくるものと期待していました。

 科学者は常に神、霊魂、天国、に関心を示し、
その神秘の向こう側を覗きたいと思っているものと考えておりました。」

「私達は宗教というものの虚しさ、宗教団体の愚かしさについて説きました。
 そのことを他の方々に伝えて頂きたかったのです。
 勿論内容は進化論に言及し、宇宙の法則を解明し、
何ゆえ人は一人一人がその責任を義務を呼び覚されねばならぬかということから、
徳を高めることが如何に大切であるかまで
一つ一つ説いてゆかねば聞く人を納得させ得ないでしょう。

でなければ私達はもっと私達の大いなる力を用い、恐れと服従を強いて
あなた方や他の人々にこうすべきであると述べたでしょう。

 科学的な心を充分備えた人の多く生きるこの世紀であるからこそ、
私達はことを分けて説明し、理論的手法を用いて
神と人との繋がり、天国と地獄とはどのようなものか、その実在性について
充分解き明かし(たのですから)、納得して頂けると思ったのです。

 恐怖によって人を自己保存の本能に従わせる、
人を本能に従わせるとは、理性(神の心)を育てる精神の自由を、愛を奪うということです。
 自己愛の(欲望の)満足による喜びしか知らず、生きるとはそのようなものとしか考えない、
そのような心を満足させた者をこの世が羨望し、持ち上げるのを見た力弱き者は、
そのような勝者の喜びを以て、人生の喜びとはそういうものである、
それが人生の目的であるとする彼等の価値観に染まって行くのでしょう。

 しかし天上界は、人の自己保存の本能に働きかけるのではなく
彼等が私達に働き掛ける心、神の心を人に育てたい、
それが出来るのは神の愛(理性)だけである。
 その心に生きるを以て、真の幸せを、心の(偽我の執着からの)救いを得てほしい。
 故に天上界は人の自己保存の本能に働きかけるのではなく、理性に働き掛けるのです。
 人を犠牲にしてでも自己保存(欲望、支配欲)を満たそうとする
偽我(神を捨て悪魔に魂を渡す心)の為す悪に、
理性(神のあらゆる徳に生きる心)から現れる善の意志が負けてはならないのです。

 人の理性とは、真の神の持つ心にまで成長することの出来る心なのです。
 それを現天上界は教えられたのです。
 絶対神であり、創造神である神に依存していればよい、神が守って下さるという考えでは、
人類の滅びは神には防ぎ止めることは出来ない、
そうなる前に人類はサタンの力の前に、恐怖心から、本能から、自らの神の心を渡してしまう、
その時は地球人類の破滅は時間の問題であり、現天上界の神々は、
人類の救いを断念し地球を去って新しい希望を他に求めることを明らかにされたのです。

 善は悪に負けてはならないとは、天上界の人類への愛の現われに他ならなかったのです。
 天上界に代って自らが神になろうとしたサタンは人類を悪の、力の前に踏みつける、
人間の精神の奴隷化(イデオロギーや教義に絶対服従する精神へと硬直させる為、
サタンはそのような教えを権威付けたのであり、神の与えた真理を見出した覚者は、
真理を得られぬことの苦しみから、精神の自由を齎した真理を見出しました。
 自由の精神にあって生きるものこそ真理、
真理に生きる者こそ自由な精神であることを知ったのです。)であり、
そのような悪にサタンの心は満たされるもの、支配欲こそサタンの心であったのです。
 神の導かれた人の心の救いとは、悪の心から、執着心から解放でした。
 人の喜びとは自由な精神の内に生きるものであるから。
 サタンに自由を奪われた、偽我(我執、欲望、煩悩)を以てサタンに繋ぎ止められ
地獄に導かれていった人類の苦しみを知る天上界が人類に差し伸べてきた救いとは、
精神の自由、人が自らの意志で善に生きるを以て、天の道を、救いを見出すことだったのです。
 神の善は、サタンの悪に負けてはならないと、
神の善に生きる意志とは、人類自らの神の善が掛かっている、
神の善なる意志が人の心に伝わらなくなったなら天上界は滅びるのであり、
人類の神の心は滅びることを天上界は教えられたのです。



「JI」84年12月号初出 ガブリエル様メッセージより
「ただ末世、世の終わりを来たらせるもう一つの要因として、人々のエゴイズムがあります。
 ソ連や共産国の野望や非道のみならば、それは世界の一部に限られ、
人類の生存を脅かすことはないでしょう。
 しかし他の自由諸国の人々(あなた方を含め)が巧みに呼びかける
悪霊の如き共産主義思想のユートピア作りに賛同し、
企業を潰し、学問を歪め、国家と経済を崩壊させ、
自由思想や資本主義打倒への闘争と労働なき報酬、
努力なき豊かさと道徳否定により犯罪を肯定し、
良心の責
(せめ)なき人生を送ろうと望むならば、
当然の結果として世の終わりは来るのです。

 国や社会というものは国民の協力や秩序なくしては保たれず、
諸国が崩壊と無法の巷と化し、共産政権による個人の破壊、
人命軽視が結果的に人類の破滅を招くのは火を見るよりも明かなことでしょう。」

「天国の証(78年8月初版)」パヌエル様メッセージより
「そしてもし、私達が地上に平和が齎された時を境にこの地球を離れ、他の星に行くとすれば、
(或いは地球上の平和を諦めて只去るとすれば)
後は再び地球人類の手に天上界と地上は委ねられるのです。」