第三部 「天の奇蹟(天上界への質問と解答)」
「天の奇蹟・上巻(80年10月初版)」 第二章 創世
章末・天上界への質問と解答
質問者:著者 岩間文彌先生  解答者:ラファエル様

問一 聖書の天地創造の神話について、これまで調べ考察して来た背景
 (シュメール・バビロニア伝承、世界的海進現象、及び大洪水、
 進化論・生化学で明らかにされた生命誕生現象)と関連して、
 現代人に明かすことが尚ありましたら、お知らせ下さい。
  創造神は存在しないということについても付言ございますか。
問一解答 海進・海退の描写に加えるに、旧約の創世記の天地創造の由来が、
 アメリカの一天文学者によって、現在は天文学者間の多数派見解となっている宇宙生成因の、
 宇宙大爆発説と似通っていると主張されているそうですが、
 実は私達がベー・エルデ星における科学界の通説を、
 ここ地球に於て前二千五百年の聖書編纂者の意識に働き掛け、
 書かせたということを改めて公表致しましょう。
  神学的叙述が実は科学者の知識に支えられたものであったことをあなた方がお知りになれば、
 宗教と科学はさほど遠い所にはないことに益々確信を深め、再認識をされるでしょう。


問二 聖書編集者が直接に想定していたエデンの園は、メソポタミア地方であり、
 それに理想国のイメージ、伝承が重なったと考えられますが、
 一方、『天国の扉』で、「エル・カンタラ」として明かされた「エルデンの園」と
 どのような関連があるのでしょうか。
  本章中の「エデンの園」の記述でも発した「問い(※)」部分も参照の上、
 お答え頂ければ幸いです。

 (注。
  「それにしても驚くことは、
 『天国の扉』発刊後に千乃様の入手された資料であるエジプトの現代の地図に、
 エジプトのスエズ運河のポートサイドとイスマイリアとの間に、
 その名もずばり、「エルカンタラ」の名が 明記されていることです! 
  これは素晴らしい証です。
  でも、誰がどうして、何時このような地名を付けたのでしょうか?
  そして、エジプトの地形は、三億六千万年以上経っても余り変わらなかったのでしょうか。
  ナゾは深まるばかりです。
  このことも改めて、天上界にお聞き致しましょう。」
  「天国の奇蹟・上巻」129頁)

問二解答 エル・カンタラは勿論、
 エル・ランティ様が最初に名附けられた土地の名を古代に人をして再命名させたものですが、
 三億六千五百万年前には辺りは所謂ゴンドワナ大陸といって、
 現在のアフリカ大陸のみでなく、南アメリカ、インド、オーストラリア、南極大陸が地続きで、
 大陸の亀裂、移動は石炭期後期(約三億年前)以後に始まったのです。
  しかし大陸の地質そのものは二〇~四〇億年前に形成された最も古い陸地ですから、
 私達がベー・エルデより飛来した頃にも現在のナイル河と同位置ぐらいに大きな河がありました。
  気候は温暖で、「天国の扉」に記述してある通りの楽園の如き土地でした。
  しかし現在のエル・カンタラよりやや奥地であり、
 現在のエル・カンタラはその頃は浅海であったので、
 再命名と言ったのです。

  メソポタミア流域を示唆する伝承のエデンの園はシュメール神話に知られるディルムーン、
 バーレーン国バーレン島やサウディアラビアの西南端、イエメン共和国の首都、良港アデン
 と共に、過去を知る善霊が人をして名付けせしめ、或いは伝承を作らしめたものです。

問三 「土」を意味する「アダーマー」に掛けて名付けられた「アダム」や、
 「生命」という語を意味し、地母神的性格を残す「エバ」なる人物、
 それに準じてカイン、アベルその他の「創世記」などの登場人物は、
 古代人の推定の産物であって、実在しないと考えられますが、それで宜しいでしょうか。
  それともエリドゥ市の祭司王アダバなど、何らかの古代に於て知られた人物伝承が、
 転化されたものなのでしょうか。
  「問十一」と共にお答え下さってもよいです。
問三解答 アダムは実在の人物ではありません。
  シュメール最古の町エリドウの祭司王アダパ物語は一介の漁夫が祭司王になったいきさつを
 一つの訓話風に作り、伝えておりますが、
 そのアダパ物語と「エンキとニンフルザクの神話」をヒントに、両者を合わせて
 アダムとエバの物語を作ったことは明らかです。
  尚、聖書外典の方の「エデンの園」にミカエル様が出てこられますが、
 実は、実際に私達天の使いが現れ、それを伝えたものを録(しる)す場合と、
 聖書記者が想像で天の使いを登場させる場合と二通りあります。

  私達が聖書に親しみ始めたのはほんの五、六百年位前からですから、
 後に創作部分を知ることにより、時に楽しみもし、困惑もしました。
  又、何れの場合も私達元大天使が外典、偽典は言うまでもなく、
 聖書の編纂に立ち会ったことはないのですが、記録担当の者もかなり居りますから、
 人の意識に働き掛け、劇的、感動的に全篇を統一させたものでしょう。

  カインとアベル物語は訓話です。
  当時の私達は専ら活動するのみで、
 天の王ヤーウェ(エホバ = エル・ランティ)様の命を全うし、
 悪霊と戦うこと、義人を守り抜くことが仕事のすべてでした。

問四 「楽園追放」と「原罪」について、楽園追放の物語は、
 聖書編集者が人々に罪の自覚を促すべく教訓として入れた、一つの比喩であって、
 実際そのようなことがあったのではないと考えられます。
  又この物語から波及した人間の原罪説も同類のものであって、現代人は仏教の業思想と同じく、
 それに囚われるのは愚かなことだと思います
が、どうでしょうか。
問四解答 岩間様の仰しゃる通りです。
  特に原罪説に囚われるのは反って人間の心理的歪みを招くものとして好ましくありません。

問五 カインとアベルの物語については、
 「メソポタミアやカナン地方の伝承・祭儀に、確かに材料を得たものであるにしても、
 そして遊牧民と農耕者との古い確執を伝える物語であるにしても、後世にアベルを殉教者、
 或いは神の子羊として譬え得る要素のある世界観の下に、書き改められたものである」
 と結論付けましたが、これで宜しいでしょうか。
問五解答 大変結構です。

問六 ノアの大洪水物語が、メソポタミア起源の伝承の改変であることが明らかになり、
 ノアも単にヘブル語の「休息」を意味することから、
 実際に「ノア」と名の付く人物がいたのではなく、
 聖書編集者が、アベルに続く「義と選びの系譜」を作成する上で、導入されたものと解しますが、
 これで宜しいでしょうか。
  但し、地質学・考古学上からも、メソポタミア地方を襲った大洪水は、
 部分的ではあっても確認されています。
  又メソポタミアの粘土板に記された大洪水物語によれば、ノアに相当する主人公は今の所、
 シュメールのシュルッパクを統治したジウスドラ王まで辿れます。
  そういうことから、ノアという人物は実在しないにしても、
 ノアに相当する大洪水を生き延びた賢明な人物(王)ないしグループが存在した
 ことは言えるようですが、どうでしょうか。
  一般に天上界は、大災害が起こると予知された場合、意識の高い人、
 義人と呼び得る人々に何らかの形で働き掛け、彼等を逃れさせることがあるのでしょうか。
問六解答 ノアはシュメールの都市シュルッパクのジウスドラ王の伝説を採り入れ、
 義人の神への信仰により得た素晴らしい贈り物の教訓としたものです。
  ノアというのは実在の人物ではありません。
  勿論、天災と言われるものは神の人類への怒りではありません。 しかしその災害を免れる為、
 義人、賢者(神への信仰厚き者は特に)の上に常に天の助けがありました。

問七 洪水の被害を逃れる方法として、「箱舟」を作ることを神から指示される場面があります。
  舟と言えば、古代メソポタミアでは葦舟です。それにアスファルトを塗って固めると言っても、
 あらゆる動物の種を入れるに足る巨船を作る技術は当時持ち合わせていなかったでしょう。
  又よく言われている、宇宙人がノアにUFOを作らせて、
 難を逃れさせたというSFもどきの説も(UFOの実在を否定するのではありませんが)
 あまりに飛躍し過ぎていると思います。
  それなら寧ろ、洪水から免れる為の高塔(ジグラット)を作ったという説
 (箱舟 = ジグラット説)の方が、現実的に思われます。
  それとも箱舟は、単なる神の救いの手段の比喩に過ぎないものだったのでしょうか。
  このように書いた後で、千乃様に注意を促されて箱舟の漂着したとされる
 アララト山について調べた所、アララト山に近い森林地帯で、
 王クラスの人物が人を使って木製の箱舟を作らせた可能性が出て来ました。
  そこで新たに加えた「箱舟の漂着地」の項と関連して、改めて箱舟の存否、
 漂着地の存在についてお伺い致します。
  こうしたことは現実に起こったことなのでしょうか。
問七解答 ノアの大洪水物語は古代の伝承と記録を総合して、
 聖書記者が一訓話に編纂したことは多くの考古、聖書、歴史学者の直観、分析する所ですが、
 箱舟に関しては、事実に即して、
 アララト山にあるものをその立証として聖書記者が書き加えたことは、
 現代に至るこれだけ多くの箱舟発見の記録を見ても明らかです。
  如何なる歴史的考証も伝承、記録に基づいた
 遺跡・遺物の発見及び年代測定によってなされているのですから、
 箱舟のみを学問的にも科学的にも否定することは正しい態度とは言えないでしょう。
  又、同定年代、シュメール時代の洪水層からの距離、文化の高さ、
 王の権威を以て為し得る造船法と、規模の大なること ー
 等からシュルッパクのジウスドラ王と推定しました。
  
  当時私達はエル・ランティ様と共にギリシャに居りましたので、
 この事件については当時大洪水があったということ以外は詳しく知りませんでした。
  善霊或いは他の天使方が王と共に居られたのだと思います。
  又、その土地で天に加わった善霊も多く居りますから、その方達と、
 私達の下で働いていた天使のある者も協力したのではないかと思われます。
  葦舟でなく、木材を用いてあるのは、過去の洪水を省みて、
 長期の耐水性を霊示によって王に提示したものでしょう。
  何しろ当時で善霊の総数二千名はいたでしょうか。
  忙しい私達は個々の事件について詳しいことは知らず、
 与えられた使命を果たすこと、それのみに専念していました。
  それはサタンダビデが滅び、天の王の位がミカエル様により継がれるまで続きました。
  箱舟 = UFO説は悪霊が三次元の現代の人々の空想に拍車を掛け、
 全くの悪戯気から世を惑わせているに過ぎません。
  如何にも善霊のような口を利き、
 結局は世の関心を一身に集めたいスター意識か名誉欲の何れかを霊自身が持っているのです。
  
  つい今日も一正法者が千乃様にフランス直輸入(訳本の事ですよ)
 のクロード・ポリロンなる方の「聖書と宇宙人」という書を送ってこられましたが、
 実に縦横に、聖書を宇宙人との交流の記録であるかの如く、
 全篇の解釈を書き換えてしまっております。
  私達のように霊体として合体の転生を重ねた宇宙人(ベー・エルデ星人)なら知らず、
 生きている異星人が、只一人の人とコンタクトし、しかも自在に地球の書を読みこなし、
 一フランス人に新解釈を与える筈はありません。
  語ることは所々あり得ることもあると思わせても、
 舞台の設定そのものがかくも荒唐無稽では、
 それを信じ込んでしまう人々が反って頭が変なのではないかと思います。
  古代人の誇張癖は畏敬の念から、権威を増す為、或いは素朴な驚き、
 という根拠がありますから、一般の読者を惑わせ得るものではありませんが、
 もしUFOに関する神話が私達天上界を蔑ろにする意図で
 現在計画的に流されているのであるならば、
 これは許されざる罪であり天の権威を冒涜する者として、消滅の裁きは免れ得ません。

  単なる寓話であるか娯楽物として読者を想像に遊ばせ、楽しませるものに徹するならば、
 天は許容致しましょう。
  これは他の何千という霊や奇蹟(悪霊や権威なき霊の出すもの)

 に関する書物にしても同じです。
  権威を以て天を代表するかの如く書を通じ人を通じて語ることは、
 それを介する霊能ある者も、それを信じて真の私達天とその警告を無視、
 或いは私達に反逆的態度に出るものすべてに断罪が下されるであろうことは、
 その宣告を待たずとも明白です。


問八 問七と関連して、第一回目の契約の虹は、
 誰が、何時、如何なる時に、誰に示し、それは何を意味していたのでしょうか。
  その他の洪水伝承にある世界各地の虹は、自然の虹なのでしょうか。
  もしそうなら、何故聖書に記された大洪水の場合だけ、天上界が関与されたのでしょうか。
  又、天上界が出される虹は、空中の水滴などの自然物質を利用すると思いますが、
 公表可能な範囲でその手法をお明かし下さい。
  そして現在の「第二次の虹」を現わされた意味について、
 これまでのものに加えることがあればお知らせ下さい。
問八解答 問七に続くものですが、天上界現出の虹であってもなくても、
 自然の原理に沿う或いはその応用なしに行われないし、
 又簡単なものでもあるので、ジウスドラ王の時代に"神のしるし"として伝承が残され、
 聖書記者がそれをノア物語に採り入れたものであるとすれば、
 それは現天上界に関りのある虹です。
  世界各地の虹については天や善霊が関るものか、
 人間が自然のものを神の証と賛美したものか、それは不明です。
  但し現在出している二重、三重の日暈や一重であっても
 月の虹暈は自然現象では絶対に出ないものです。
  正法者の証言でもお判りになるでしょう。
  天の奇蹟でもあり明らかな"しるし"を無視されない為、
 且つ現在私達が与えている真理(法)の数々を蔑ろにされない為に、
 私達が独自の方法で現出したものです。
  只、暈を出す技術は、既に何名居るかはっきりしませんが、
 神を信じぬ科学者の霊が簡単なものを出しており、
 この者達に情報を与えることになるので、今はヒントになることも発表し難くなりました。
  悪霊に利用され、世を惑わせることは出来るだけ避けねばならないのです。

問九 問一或いは問六と関連しますが、世界的規模の海進・海退現象は、
 当時かなりな文明を発達させる途上にあった地方(メソポタミアなど)の人々によって
 語り伝えられ、遂には「創世記」などに伝承が残されたと考えられますが、
 実際はどうであったのでしょうか。
問九解答 勿論その通りです。

問十 バベルの塔については、
 本書のスペースの関係などから取り上げることを省かざるを得ませんでしたが、
 今迄の調べではそれは、メソポタミア地方の高塔(ジグラット)神殿、
 特にバビロンのそれを意味します。
  聖書ではヘブル語「バーラル」(balal)が「乱す」や「混ぜる」であることの掛けて
 「バビロンの塔」を、神が言葉を乱した塔として「バベル(babel)の塔」と呼びましたが、
 実はこれは聖書記者がよくやる語呂合わせに過ぎず、
 本来バビロンは、アッカド語の「神の門」を意味する「バブ・イル(bab - il)」に由来している
 等の理由から、天上の神が介入して、人類の言葉を乱したというのは、
 聖書編集者が、楽園追放物語やノアの大洪水と同じく、
 人類の高慢と不信仰に対する戒めとして記したものに違いないと思いますがどうでしょうか。
問十解答 その通りです。聖書の物語はあくまで訓話的なものです。

問十一 最後に、ウルクのギルガメッシュ王、シュルッパクのジウスドラ王、
 ラガッシュのウルカギナ王、アッカドのサルゴン大王、ラガッシュのグデア王、
 ウル第三王朝のウル・ナンム王、バビロン第一王朝のハンムラピ王などの顕著な王の中で、
 公表可能な範囲において、天上界高次元の方が合体した人物があればお知らせ下さい。
  それ以外に正法史上で重要な人物がいましたらお知らせ下さい。
  又、シュメール人やバビロニア人が崇拝した神々
 天空神アヌ(アン)、地神エン・リル(ベール)、水神エア(エンキ)、
 愛または金星の女神イシュタル (イナンナ)、月神シン(ナンナル)、
 太陽神で法の神シャマッシュ(ウトゥ)、天候神アダト、
 バビロンの主神にして、後の全バビロニアの主神ベール・マルドゥークなどは、
 当初は自然崇拝の対象であったと思われます。
  しかし何時の日か、元天上・地上の最高統治者エル・ランティ様、元七大天使方が関与され、
 それぞれが分担して、各々の神の職務を行われたのではありませんか。
  ハンムラピ王と法・正義の神シャマッシュ、
 及び主神ベール・マルドゥークとの関係などを中心に明かして頂ければ幸いです。
問十一解答 ウルクのギルガメッシュ王(エル・ピッタラバヤ子爵の本体)、
 ラガッシュのウルカギナ王(エル・ビルナビル・カンタルーネ様の本体)、
 アッカドのサルゴン王(ウルクのギルガメッシュ王本体)、
 バビロン第一王朝のハンムラピ王(エル・カンタラ公爵本体)、
 ウル第三王朝初代のウル・ナンム王 (エル・ピラッティライラ公爵本体)。
  他は当時のその地方の善霊の高位の人や天使達の本体です。
  お考えの通り、それぞれの自然崇拝の対象となる神々には天上界の善霊が関与し、
 善導すべき所は善導しましたが、サタンダビデが介入し、誤導した所も多くあります。
  シャマッシュ神にはエル・パッティーヤ公爵、
 マルドゥーク神にはエル・ミケラエル・カンタルーネ様などが参与しておられます。